寡婦の命(続き)


 前回のブログで寡婦になる確率が高い方の四柱命式の特長を述べました。
 よく似た命式の方は気を悪くされたかも知れません。お詫び申し上げます。
 しかしそのような日時に生まれたのも偶然ではありません。
 わたくしが常々申し上げている、「蒔かぬ種は生えぬ」で、前生を含めて過去に夫縁を損なうような種を蒔いたからといえます。


 それでは、まず現実的な対応をお話致します。


 寡婦の命のベストスリーは次の三つとお話しました。

 (1) 食傷太過 → まともに夫の星である官殺を剋す

 (2) 印星太過 → 夫の星である官殺のエネルギーを著しく盗気(洩気)する

 (3) 月支と日支の七冲 → 夫婦不和とか家庭内の波乱変動の暗示強い


 このいずれもが、目に見えない霊的な作用が原因です。
 たとえば、夫の星(官殺)を強く剋す食傷が太過している命式の人とは、見るからに女傑タイプで男を男とも思わないウーマン・リブのリーダーのような女性・・・、と想像されるかも知れませんがそうではありません。
 だいたい逆ですね。


 いままでそのような命式の人に接してきた記憶では、どちらかといえば繊細できれいな人が多かったように思います。
 頭は皆さん優秀な方が多く、女医さんであったり大手企業の役員秘書であったり、大手航空会社の客室乗務員をされていたりと女性ではかなりの地位にある方が多かったように思います。
 そのような人がどうして夫運がよくないのか? 頭を傾げることもありましたが、男女のことは不可思議なことが多いものです。

 
 こういう方が選ぶ結婚相手は大きく分けてふたつに分かれます。

 まずは生活能力に乏しい、あるいは女性関係にだらしない男性を選んでしまう女性です。
 冷静にかつ客観的に考えれば、まず結婚相手に選んだら損をするような男性を、なぜかしら選択してしまい、結局、何年かして(人によれば一年も経たないうちに)破局することになったり、長年、別居や離婚問題で苦しむタイプです。


 もうひとつは、誰からも羨ましがられるような男性と結婚したのはいいが、その夫が突然の病気や不慮の事故等で亡くなるタイプです。いわゆる未亡人になる婦人です。
 これはお気の毒といえばお気の毒ですが、一見、無慈悲なことのように見える出来事も原因や理由はあるわけです。


 そこでタイプ別に対策が必要です。


 まず前者のような人は、よくよく自覚して恋愛結婚は避けるべきです。
 お見合い結婚なら、周囲の意見を参考にして冷静に決めることができます。
 また、四柱推命はじめいろいろな占術で相手のことも調べることは可能です。
 自分ひとりで勝手に伴侶を決めないことが大切で、年長者で信頼できる人に相談して結婚相手を決められることをお奨めします。


 後者のタイプの人はといえば、これは少し難しいですが、極力、夫婦一緒にいる時間を少なくすることです。
 ご主人が単身赴任で普段は別々に暮らしているとか、夫婦どちらかが海外へたびたび出張してほとんど一緒にいるときがないというのは好都合です。


 そのようなことが現実的に叶わないなら、寝室を別にすることをお奨めします。
 人間は寝ているときに疲れを取って明日のために英気を養いますが、その寝ている間中、夫の運気を損なうような霊的エネルギーが寝室に充満すれば影響はきついです。
 そんな、迷信のようなことがあるものか・・・
 と思われるかも知れませんが、人間の発する“気”はさまざまです。
 “生霊”という言葉を聞かれたことがあると思いますが、人間の想念でもいろいろなよくない念波を出すことは可能です。
 夫に害になる念波を無意識に発することも十分あり得るわけです。


 以上、述べましたことは対処療法です。
 根本的な原因の除去ではありません。
 でも、すでに適齢期を迎えておられる方や、すでに結婚生活をスタートされた方で幸せな夫婦生活を希望されておられる方は、試みていただければと思います。


 根本的な解決策は、夫婦縁障害の因縁や後家因縁を切るという〝行〟が必要になってきますが、これは思い切ったことをしなければたやすくは切れないことは自明だと思います。