福徳宮(身宮)に化禄


 本日、東京で鑑定をさせていただきました。
 N様、平日にもかかわらず、ご遠方よりお越しいただきまして有り難うございました。


 きょう鑑定させていただいたご婦人は幸せな方です。
 なぜなら、紫微斗数でみると福徳宮が身宮で天機に化禄が付きます。
 乱暴なようですが、これだけでほかの宮位は特段みなくても、後半の人生は幸多い有徳の婦人といえます。


 また、趣味を究められればまずプロになれるでしょうし、少なくない収入を得ることも大いに可能な人です。
 わたくしも福徳宮が身宮ですが、とても羨ましく思いました。


 ところで、福徳宮の対宮は財帛宮ですが、実によく宮の象意は考えられて配置されていると思います。
 つまり、人生、「貧すれば鈍する」で生活に行き詰ると心に余裕がなくなりますし、どんなにお金に恵まれても心が貧しければ本当の豊かな人生ではありません。
 物心両面の豊かさを得られる人が本当の富裕な人といえますが、なかなかそういう人は少ないのが現実です。


 紫微斗数の命盤の配置は巧妙の一語に尽きます。
 夫妻宮の対宮が官禄宮、子女宮の対宮が田宅宮、疾厄宮の対宮が父母宮、また命宮の隣宮が父母宮と兄弟宮など、紫微斗数の命盤を創造された人は人智を超えたお人ではないかと推察します。


 紫微斗数はこうした12の宮がそれぞれの象意を表しますので、四柱推命にはない具体的で現実的な指針をわたくしたちに示してくれます。