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梦想亿万富翁 -チャイニーズドリーム-

2012-01-03 第1回:日本語教師Sさん

スターバックスでは、仕事をしたり本を読んだり昼寝をしたり、仕事場がわりに一杯のコーヒーで一日ソファを占領して過ごしたりお世話になっています。日本では、スターバックスでみず知らずの人間と知り合いになることはほとんどありませんが、中国では、中国人や外国人から話しかけられ、知り合いになる機会が沢山あります。

スペインからやった来た建築家に、設計中のツインタワービルを見せてもらったり、スターバックスを仕事場にしている中国人シナリオライター中国テレビ界の内輪話を聞いたり、パリから中国語のおさらいに短期留学している華僑の女子学生に出会ったり…世界各国からやって来た人間に出会うことができます。

最近目立つのは、欧米の経済危機からか、働くチャンスを探して中国に来る若者や、アフリカから留学し、母国と中国を繋ぐビジネスをかんがえている元気なアフリカ人だとか…彼らは目が合えば驚く程流暢な中国語で気軽に話しかけてくれます。
中国バブルがはじけるという噂はともかく、中国はこれから何十年かかけて大きな市場に成長していく。そういう中国でのビジネスを考えている様々な国の外国人や中国人が街に溢れています。
今日から始めるブログでは、私が街で出会った外国人や中国人の友達の環をつなぎながら彼らの夢や現実から今の中国が実感できるようをみなさんに報告していきます。

トップバッターは、最近知り合ったSさんです。
Sさんはとても謙虚で温かい人です。『僕はネ。これまで日本語教師としてアジア各地で働きましたネ。今は、中国上海の大手日本語教育機関で働いています。』と前屈みで棟方志功みたいな口調で話してくれました。

私:日本はどちらですか?
Sさん:私は北海道ですネ。北国です。

私:この仕事を選んだキッカケは何ですか?
Sさん:海外に出たいということですね。日本語教師養成講座を受けて、シンガポールの学校に応募しました。

私:日本語教師養成講座はどれくらいの時間勉強するのですか?
Sさん:420時間ー半年で10万円程度掛かりました。(今は知りませんが…)

私:これまでどんな国で働いてきました?
Sさん:シンガポールバングラデシュ中国深圳広州上海です。

私:中国と日本との違いはどこですか?
Sさん:自由で自分に向いていますネ。人の心が寛大で…。可能性がありますヨ。日本は窮屈なんですネ。レッテル社会なんです。仕事をするにも範囲が決まっている。身動きがとれないんですよ。「社会から貼られたレッテルのために人生を台無しにしてませんか?」と言いたいですネ。海外にでたらレッテルをはる人はいません!レッテルがぼろぼろとれますよ。背後霊退散ですゥ−。私はネ!海外に来てはじめて人生の目的を見つけました。

私:今の仕事のいいところは何ですか?
Sさん:10年この仕事していますが、こどもから大人まで教えています。いい所は感謝してもらえる所ですネ。

私:毎日どんな生活ですか?
Sさん:朝は図書館上海図書館でいろんな本を読んでます。)上海図書館は、日本語の新刊が沢山あるんです。読みたい本があれば、購入してくれるんです。午后は教材作り。夜間は日本語教室ですね。

私:いま取り組んでいることは何ですか?
Sさん:日本語教育の教師なので日本語教材の開発に取り組んでいます。

私:日本語を勉強する人もどんどん増えていますね。(約 365万1千人/2009年)
Sさん:そうなんです。ネット上で日本語勉強できるようなインターネット教材を作っています。韓国中国、政治的な論議よりお互いの言語が近いことを知り、理解を深めることが大事だと思うんです。

私:どんな内容なんですか?
Sさん:「こんなものがありますが、みなさんどうですか?」とネットに投げかけて、みなさんに協力してもらっていいものにしたいんですが…

私:詳しく教えて下さい。
Sさん:自分が使っている言葉は、事前に身につけたものなのでこのプロセスをもういちど客観化することは難しいですネ。でも…言葉を身につける過程は、どんな国の言葉も共通なんですネ。世界共通(人間のもっているものをとらえる仕組みをうまく使っている。)の道具を使って日本語教材をつくれないかと考えているんです。

私:世界共通の道具って何ですか?
Sさん:マンガなんですね!マンガは、言葉を絵で表現できるんですヨ。視覚化できるんです。もうひとつの言語ですネ。マンガは日本の貴重な財産だと思います。漫画の中にわからせるための仕組みがありますネ。

私:どんなふうに教えていますか?
Sさん:日本語の47%(単語)は中国語からきています。例えば、「散歩する」「便利な」。「散歩」や「便利」は中国人も理解できますから、日本語の助詞接続詞動詞形容詞形容動詞の活用、その後、敬語などを教えます。英語圏の人も「シンプル」な「ジャンプ」するを理解できますから、日本語の教え方は同じなんですネ。それもマンガのように視覚化して教える。私の授業は、大変にぎやかですヨー。

私:???!
Sさん:そのために色んな本を読んでいます。

私:紹介してください。
Sさん:さまざまな分野の入門書ですね。「わかるとはどんなことか」考える参考にしています。
『ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン』寄藤文平
『制造漫画』Scott Mccloud(※とても素晴らしい本です。)
(※中国では意外な本が中国語に翻訳されています。)
直観でわかる数学』畑村 洋太郎
認知言語学入門』籾山 洋介(人間の頭の中にある外の世界を理解する仕組みについて…)
『認知構文論—文法のゲシュタルト性』山梨 正明(言葉について書いている。)
『認知文法論序説 Cognitive Grammar: A Basic Introduction』ロナルド・W・ラネカー
『大岩のいちばんはじめの英文法—大学受験英語』 大岩 秀樹」
参考になりそうな本は片っ端から読んでいます。

私:将来の目標はなんですか?
Sさん:教材をつくることが人生の目標かな?日本語の普及に勤めたいですね。

私:将来どこの国にいますか?
Sさん:アジアのどこかですネ。

私:ありがとうございました。つぎにインタビューする知人を紹介してください。
Sさん:陳(NGO組織職員)さんです。

(※言葉との格闘は毎日つづいているようです。画期的な日本語テキストができるのが楽しみです。)

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