『誰でも美しくなれる10の法則』

2012年こそはマメな更新を!と誓ってから早1か月半が過ぎてしまった。
手紙好きなので、自分は筆まめなほうだと思っていたのだが、このブログの更新頻度を見る限り、お世辞にも筆マメとは言えない。
ちょっと遅くなったが、心機一転、マメに文章を書いて、年末を迎える頃には知的で小粋な文句が書けるようになりたいものである。
しかし、バーチャルに知的で小粋なオバさまを演出しようとふんばるほど、読むに堪えない駄文ができあがる。
やはり、今年もただの妄想で終わるか?いやいや!2012年はまだ始まったばかり。

そこでまずは、米国ファッション界の超有名人、日本でも辛口ファッションチェックで有名なティム・ガンによる、洗練された女性を目指して一皮むけたい人への知的でオシャレな一冊から2012年をスタートしよう!

誰でも美しくなれる10の法則 全米No.1ファッションアドバイザーが教える


この本の面白さは、英語でも読んでみたいと思うほど、ティム・ガンのウィットにとんだ辛口アドバイスが随所にあること。

そして、ファッションを見直すことで、日常が楽しくなり、姿勢も正しくなり、心の持ちようまで少しずつ変わっていくという、明るい発見があること。

おしゃれな人だと思われたいと密かに願いつつも、どこをどうしてよいかわからない人には必読書であろう。
かくいう私もその一人である。


多くの示唆に富んだアドバイスが満載の一冊だが、私が一番納得したのは、次の言葉。


クローゼットはつまるところ、”過去になろうと努力したけれども結局のところやめしまったさまざまな自分”を一堂に集めたカタログ


ほんとにそのとおりである。そして、やめてしまった自分の残骸ほど捨てられないのだ。


今は太って入らないが、この高かったデニムが再びはける日を目指すために、あえてとっとこう
もう流行は終わったけど、ブームが再来した時のために、とりあえずとっとこう
昔似合っていた服だから、若かりし頃の思い出としてとっとこう


ティム・ガンはクローゼットの中を整理する方法のみならず、どうすれば捨てる覚悟ができるかも具体的に提案してくれている。
そして、処分対象の服について色々テーマを掲げて説明しているのだが、一番うけたのはコレ。


大いなる思い出の名残


そうなのよ〜、しかも結構あるのよ、こういう服…
捨てると罪悪感が生まれそうだが、たぶん絶対に着ない服。
中でも手ごわかったのが、30歳を過ぎても誕生日のたびに母が買ってくれた服。
毎年「服はいいから。誕生日プレゼントももういいから」と断っているのだが、母は子どもたちの服選びが大好きである。
ちなみに母は自分のおしゃれセンスについては、どこから出てくるのかと思うほどあふれる自信を持っている。
しかし残念ながら、デパートの母御用達のブランドは、60歳以上でないと厳しい。
なので、もらった時から着るのが難しいのだ。
それでもせっかく買ってもらったからと、意を決してとりあえず一度は着るものの、
そのあと部屋着として数回来てからはすっかり「タンスの肥やし」と化していた。
これを思い切ってビニール袋に詰めた。
ごめんなさい、母よ!気持ちだけは永遠に心のタンスにしまっておくよ!


私同様、そんなこんなで残骸だらけのクローゼットをお持ちの方、ぜひご一読あれ!