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星の見かた
★★★★★・・素晴らしい! ★★★★・・よく出来ている ★★★・・まあまあ ★★・・イマイチ ★・・時間のムダ
☆はその中間
基本コメントの返信はしませんのであしからず。
2012年05月30日
ウィンターズ・ボーン(2010)/★★★★
ジェニファー・ローレンスは一見の価値あり
この映画の存在を知ったのは2010/6/26放送の「キラキラ」で町山さんの紹介から。
「フローズン・リバー」が昨年度第三位の私としてはドストライクの題材だけに見るのを楽しみにしていました。(結局2年かかりましたが)
ただし、期待しすぎていたせいか、ハマる所まではいかない感じでした。
(そもそもロードムービーだと思っていたんです。これ)
ジェニファー・ローレンスには惹かれるもののあと"ひと味"が足りない印象です。
全編に漂う緊張感と寂寥感は半端ない上に、出てくる人達の恐い事恐い事。寡黙でタフで人殺しなんて屁とも思わないような雰囲気を漂わせる男たちが次から次へと出てきます。
ただし終盤の池のシーンに象徴されるように、本当に活躍するのは女たちです。
題名の「ウィンターズ・ボーン」の意味は、終盤の正気とは思えない行動で明かされますが、凄すぎて逆におとぎ話のようにも見えるのでした。
2012年05月27日
ヒア アフター(2010)/★★★☆
3.11以降はこの映画を見るためにちょっと勇気が必要なのねん
津波のシーンは息を止めて観ていましたが、思ったよりダメージがありませんでした。
テレビで散々観た映像の恐怖が薄れつつあるのか、迫力はあるけどリアルさに欠けていたのか(多分両方だとおもうけど)それほどの嫌悪感は感じませんでした。
そこさえ越えてしまえばあとは実に静かで淡々とした映画なのでゆっくり見ることができます。
わかったような、わからないような不思議な映画で、キーワードは「ディケンズ」だと思うけど、調べてません。
それよりブライス・ダラス・ハワードがすごくよくて、料理教室での目隠し味見のエロさといい、霊能力者と知るや興味津津の眼差しで見つめるあたりといい、すごく魅力的な存在になっています。(「許しを求める程の父の仕打ち」ってのも気になります)
逆にセシル・ドゥ・フランスや双子のエピソードなどは、観客は彼らの行動を見つめるだけで、共感させる作りにはなっていない気がします。
この"へんてこ"な脚本を書いたのはピーター・モーガン。
自身は製作総指揮もしてますし、スピルバーグ/フランク・マーシャルも巻き込んだビックバジェット映画にしたのも、この人のような気がします。
過去には「クイーン」「フロスト×ニクソン」「くたばれ!ユナイテッド」の脚本も書いている大脚本家じゃないですか。
大脚本家のトンデモ映画として橋本忍の「幻の湖」を思い出しましたが、さすがにイーストウッドが監督しているだけあって、トンデモ映画にはなっていないと思います。
ところで、この映画3.11の影響で上映中止となったせいか、amazon.ukで日本語字幕・吹替え付きのディスクとして話題になりましたが、日本語版が発売されている今では、それほど魅力がないかもしれません。
Hereafter - Triple Play (Blu-ray + DVD + Digital Copy)[Region Free]
今見ると£12.00(約1500円)+送料。日本では3,300円程度なのでまだ日本の方が割高ではありますが、早晩1,500円キャンペーン入りするのは明らかなので、急がないのであれば日本版の方がいいと思います。
それ以前に、この作品に対してどの程度の価値を見出すかという問題はありますが。
2012年05月26日
コンテイジョン(2011)/★★★★
ありそうでなかったリアルなバンデミック物の秀作
スティーヴン・ソダーバーグが描くバンデミック(感染)もの。
「トラフィック」のようなドラマに感染して死の街となった風景が交わってパニックというより、まるでゾンビ物のような様相になっていくのが面白い。
これだけのキャストと膨大なロケーション。セリフとドラマを106分にまとめるのだから、これはソダーバーグしか作れないと言ってもいいのではないだろうか?
キャストでいうとケイト・ウィンスレットとマット・デイモンが儲け役で、逆にグウィネス・パルトローとジュード・ロウはかなり損な役をやっている。
だがそう思わせた段階で後者の2人の力量がいかに優れているかということなのだろう。
昨今の手持ちで変にぶれるカメラでドキュメンタリ風にするのではなく、きちんと「本当のリアル」を追求した力作で、かなり面白く見ることができた。
リアルさという意味では、むしろ最後のオチは要らないと思う。
数あるエピソードのなかで特に面白かったのは
- ケイト・ウィンスレットが隔離施設となる体育館を見て「いい場所を見つけたわね」と褒めた後に「あと3か所見つけて」カマすところ(ケイト・ウィンスレットは本当に格好良かった)
- マット・デイモンの隣の家でフラッシュが焚かれたような閃光とくぐもった銃声が聞こえるところ(これは本当に怖かった)
が良かったデス。
これは満足。
2012年05月21日
マネーボール(2011)/★★★★★
会話劇で魅せるスポーツ映画
これがサッカー映画だったら怒るけど、野球自体にはあまり興味がないので試合の様子がほとんど出なくてもOK。
全体的に会話劇が中心でスカウト陣を相手にするところや監督との確執、若きアシスタントとのやり取りなどテンポの良さも含めてめちゃくちゃ楽しめた。
特に気に入ったのは
- 名前を書いたマグネットをホワイトボードに投げながら告げる場面
- トレード期限間際で選手を取ってくる駆け引きの場面
あたりか。
ほとんど出ずっぱりのブラッド・ピットも凄かったけれど、何と言ってもジョナ・ヒルの存在が際立っていた。
先日観た「僕の大切な人と、そのクソガキ 」でもそうだったけれど、ボンクラにしか見えないのにメチャメチャ頭のいい奴をやらせると右に出ない。本作でもその特性が遺憾なく発揮された役だったと思う。
ちなみに一番にクビにされると思っていた監督のフィリップ・シーモア・ホフマンが最後までクビにならないのはビックリした。
GMって選手の人事権はあっても監督の人事権がないのか、クビにするよりこき使った方が得策と考えたかは不明だが、これが映画に緊張感を与えるスパイスになっていると思う。
SEの使い方も巧い。
これは傑作!
2012年05月20日
タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 (2011) /★★★★☆
これは絶対に劇場で見るべき
スピルバーグ×冒険物とくれば当然の帰結だったが、まさに「インディジョーンズ」のアニメ版でした。
スピルバーグ初のアニメ作品ということで、序盤こそ「これくらいなら、スピルバーグの力をもってすれば実写でイケるだろう」とか「この犬の自然な演技が欲しくてアニメにしたのかな」などと”アニメ”にこだわって見ていましたが、途中からそれを全く忘れるくらい没頭しました。
とにかくテンポがよくてユーモアを交えながら、どんどん物語が展開します。
ただ、どっかで見たような場面や道具が多く「インディジョーンズのオマージュ」か「自身の過去作のセルフパロディ」のようにも見えるのが難点。
ちなみに"移動するホテルの玄関"のギャグは「1941」でドンすべりしたラストのパロディのように見えた。
それでも、これだけのクオリティでしかも3D。これこそは劇場で見るべき映画だったと激しく後悔しています。2作目も作られるようですので、次こそは絶対に映画館に足を運びたいと思いました。
2012年05月16日
DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る(2011)/★★★★
楽しいけれど後ろめたい
AKB48の名前はなんとく知っていても顔が一致しない程度の認識だったのですが、これがめちゃめちゃ面白くて2回も見てしまいました。
(これでなんとなく名前と顔が一致してきたかな?)
選抜選挙、西武ドーム、じゃんけん大会などこれほど面白いものはめったに見られないと思う反面、ここまで女の子を追いこんでいいのか?という後ろめたさもある映画でした。
でも、一番興味深く感じたのはファーストシーンの被災地訪問の第1回目(大槌町)の場面。
Tシャツにパンツとラフな格好で歌い踊るAKBの姿にかぶり付きで見入る子供たち。
アイドル(というか芸事)の一番純粋な姿をみるようで見ていてすごく嬉しくなれる場面でした。
2012年05月14日
プリンセス トヨトミ(2011)/★★
どこに勝算があったのか?
なんとなく惹かれるものがあって、原作を読み終わった時にちょうどTVで放送。ありがとうフジTV。
ところが見てビックリ!綾瀬はるかは「旭ゲンズブール」でなく「鳥居」になっていました。
読んでる最中はずっとゲンズブール=綾瀬はるかで脳内変換が行われていただけに、まるで別の映画を見ているぐらいの違和感がありました。
なんで設定変更したん?
さらに、読んでいるときは気にならなかったのに、映画になるときになるのがそのリアリティのなさ。
もともと映像化が難しい話だと思うが、これが「映画になる」と思った勝算はどこにあったのか?と聞きたくなるような100%ありえない話になっていました。
原作では「大阪国」の成り立ちや、いかにその存在を隠すために細心の注意が払われているかなどが事細かく説明されており、その上での物語なのに、映画ではそれをあっさり踏み越えています。
まず大阪国の存在は女性は知らない(ことになっている)はずなのに、「ひょうたん」を女の人も置いていたり、大阪が無人になってしまったりしている。(大阪城に集まったのは男たちだけなのに)
事件当日の集合時刻は16:00(つまり夕方)。一斉に大阪のオヤジだけがいなくなる(大阪城に集まる)はずで、街が無人になるわけではないのです。
さらに、マスコミや警察、交通機関などにも大阪国民がいるので、大阪城行きの特別列車がひそかに編成されていたり、こっそり番組を差し替えてたり、大阪城近辺に交通整理の警官が出動していたりするのだが、そういった場面が全くありません。
さらに大阪国の話は一子相伝で誰にも話してはいけないため、本人たちも半信半疑で集まったところ大勢の人が詰めかけたという所が面白いのだから、もっと色んな父子(おやこ)を出さないと成り立たない。
その他気になったところ
- OJOの監査はゲーンズブールだけでなく、国家(中央)からの指示だった
- 大阪国総理は持ち回り制のため、今回はたまたま中井貴一(真田幸一)が当番だった。
- 毎年使われる5億円の予算は、大阪国会の維持管理と大阪国住民管理(のためのスーパーコンピュータの処理代)に使われている。
- 大阪国が発覚するきっかけとなる設計者の辰野 金吾の話が一切出てこない。(「ナショナル・トレジャー」的に映画的に美味しい部分だけにもったいない)
キャスティングについても、色々不満がある。
まず、中井貴一は大好きだけれど、この話には格好よすぎます。もっとコテコテの大阪人でなければいけません。綾瀬はるかの設定変更に関しては論外。絶対”ゲーンズブール”でなければ。さて、鳥居はだれがふさわしいのか?
長曽我部=笹野高史さんはいいとしても、 堤真一の父は平田満ではなく國村隼にやって欲しかった。
ちなみに、原作でもかなりの比重を占めていた真田大輔の物語は確かに難しい。原作でもあまり本筋に繋がっていたとは思えない(だって豊臣の末裔(姫)と女になりたい男の子って繋がるか?)エピソードだけに映画ではかなり端折られてはいるものの、もっとバッサリ切っても良かったのでは?という気がする。
いずれにしても、どこに勝算があってこの話を映画化したのか。
まさか冒頭3分に表わされる「無人の大阪」と「大坂夏の陣」のビジュアルだけで映画化に踏み切ったわけではあるまい。まさかな。
2012年05月13日
僕の大切な人と、そのクソガキ<未>(2010)/★★★★
マリサ・トメイが見たくて
イタい(痛い・イタい・遺体)映画は苦手なのだけれど、つい借りちゃいました。
なぜならマリサ・トメイが出ているから。
てっきり"イタい"のはクソガキ(ジョナ・ヒル)だけかと思ったら、全員イタかった。
前妻に離婚されて引きこもりになったダンナ(ジョン・C・ライリー)のイタいこと。もともとイタい容姿の上に悲観主義でコミュ力ゼロ。
パーティに参加すれば相手がドン引きになるなる。見ているのがつらいほど。
そこに現れた天使のようなマリサ・トメイ。「あなたの良さが判るのは私だけよ」とばかりにアタックされる。もう天にも昇る気持ちのところが、実はトンデモナイ過保護ママ。
ケータリングの料理で玉ネギが入っていたと文句を言う息子に平謝り&もう2度と使わないと約束。朝は必ず公園に散歩。21の息子相手にくんずほぐれつのスキンシップ。ドン引きの溺愛ぶり。
そしてクソガキ。最初は猫を被っていたが、母親を取られまいとあの手この手で邪魔をする。それがあまりにも巧妙で、周りも騙されるんですな。
まず、夫婦の部屋のドアは閉めさせない。(ええぇ!いい事できないジャン)。思わず閉めてコトをいたそうとすると、奇声をあげて母親を呼ぶ(パニック症候群という病気(仮病)なのでしかたがない)
僕がいちゃダメなんだと、一度は家を出るが結局戻ってくる。(それも夫婦水入らずで盛り上がりかけた時に傍にいたみたいな登場っぷり)
見ての通り、誰ひとり感情移入できないままに物語は進んでいくが、最後は一応の解決をみて3人が一緒に暮らすかのような場面で終わる。
ドキュメンタリー風の撮影で、見ていて盛り上がりがあまりないが、3人の役者が実に巧い上に機微のようなものが描かれていて、意外と好感が持てる。
ただ、正直マリサ・トメイじゃなかったら見なかったな。
余計なことだけど、ジョナ・ヒルがあまりにも巧妙すぎてラストの展開は何かの罠に見えてしまう。それくらいジョナ・ヒルの演技が巧すぎて、見ていてどこまでがウソかわからないんデス。
2012年05月12日
ステイ・フレンズ(2011)/★★★
残念ノレず。
ラブコメは大好きなジャンルだけど、これはノレなかった。
そもそも「男女の友情」という段階で女の欺瞞っぽさを感じるのに「セックスありの男女の友情」はただのお付き合いにしか見えないので、傍から見れば付きあってるとしか思えないのに本人たちは”違う違う”といってるくらいの”変な自慢話”にしか見えない。
ミラ・クニスはきれいだけれど主役という感じではなく「ブラック・スワン」のような、脇役の方が断然光る役者だと思う。
それは手荷物受取所を裸足で荷物を追いかけるシーンが生き生きと演じられる魅力と一本の映画を通じて輝き続けられる魅力とは別のような気がするからだ。
今後の活躍に期待したい。
2012年05月01日
ランゴ(2011)/★★★★
海賊映画監督の本気を見よ!
声の主演であるジョニー・デップとCGのリアルさが売りの本作ですが、意外にも?真面目な西部劇でありました。
人間に飼われた動物が自然界に飛び出す話として、ネズミが主役の「マウス・タウン ロディとリタの大冒険」を思い出しますが、車から偶然に落ちる展開は「カーズ」の方が近いかもしれません。
(それ以前に街に風来坊がふらっと現れる話は西部劇では定番中の定番なのですから、むしろオーソドックスすぎるかもしれませんが)
ランゴが偶然からだんだんと調子に乗ってくる下りは退屈ですが、皆で水を探しに行く辺りから俄然面白くなり、お祈りの部分では思わず感動しました。
さらに幌馬車での逃避行で興奮が最高潮になり(あのオチはマッドマックス2ですね)、殺し屋ジェイクや西部の精霊(アノ人!)が出てくるに至って、これがアニメである事を忘れて普通の西部劇として楽しむ事が出来ました。
実写畑の監督がCGアニメを監督した例として「ハッピー・フィート」を思い出します。
あれもアニメにかこつけた「正統派ミュージカル」でした。
現代ではCGアニメの形を借りて本当に作りたいジャンル映画を撮る手法がトレンドなのかもしれません。
(CGアニメだと集約が見込めるので資金を集めやすくかつ、テーマの自由度が高いことに目を付けた監督が多いのかもしれません)
今回ゴア・ヴァービンスキーは製作、監督、原案と大活躍で「ヒットはしたが内容のない海賊映画を撮っている監督」の汚名返上を果たしていると思います。
CGのクオリティが半端なく高く、砂漠の生物と西部劇のキャラがぴったりマッチしています。ただ意外とランゴ自体の表情が乏しく(カメレオンで表情を出すのはちょっと難しかったか?)その分ジョニー・デップの演技力(声であったり動きであったり)で補われているのではないかと思います。
そのジョニー・デップの声ですが、オリジナルもいいのですが吹き替えも悪くないです。(私は吹替えで見た方がすんなりと物語に入れました)
もちろんランゴの吹き替えは平田広明さん。鉄板ですね。
そのほかの吹替えも全てぴったりで安心して見る事ができます。
なぜかアルマジロが関西弁なのですがこれもぴったり(吹替は山路和弘さん)。物語にマッチしていました。
アカデミー賞もダテじゃない。2011年公開のアニメ作品としては間違いなく上位に作品だと思います。
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