子うさぎに会いに
長い冬が終わって、色鮮やかな季節になってきた。久々に大久野島へうさぎに会いに行ってきた。
瀬戸内海は特に彩度が高い気がする。港に着いて、呉線の踏切を渡るあたりからすでにテンションが上がる。
うさぎは前より減っている気がするけど、コロナでしばらく人が来てなかっただろうから、まぁそうなるのかな…。それでもたくさんいるので大丈夫。
人参スティックも十分食べてくれるけど、この日は水気のある白菜のほうが人気(兎気?)があった。
そして春は子育ての季節。巣穴から出てきている小さいうさぎもちらほら。
以前来たとき赤ん坊だった愚息は、親がうさぎにばかり人参をあげるので嫉妬して泣き、なぜかうさぎと同レベルで張り合っていたが、今年はうさぎに餌をあげる立場になったようだ。成長したな。
と思って歩いていたら、道ですれ違った人の赤ちゃんはベビーカーの中で人参をくわえて満足げであった。人参もらえてよかったね。
シンプル葬儀
遠縁だが世話になった親戚が死んだので、葬儀に参加してきた。喪主の息子はいい歳だがフリーターで金がなく、介護で全ての貯金を失い、ちょっとその辺も心配だったので、仕事を休んで行ってきた。
悪い予感は当たっていた。葬儀は金をかければいいってもんじゃないが、極度にシンプル化されていた。会場に行ったら、いきなり火葬場に棺があって、故人が入ってた。死装束も死化粧もなく、パジャマで苦しそうに身を捩ったまま、なんというかそのまま入ってた。
読経は省略。もちろん僧侶などはいない。まだ菩提寺に電話してないらしい。むしろ遺影さえ省略。辛うじて焼香はした。
私が着いて9分後には火葬され、待合室もなく共用空間の椅子で待たされた。お茶はあるが、コーヒーを飲みたければピッチャー3000円?払えと書いてある。
サクッと骨になって出てきた故人を骨壷に入れようにも、参加者が私と成年後見人のオッさんと、喪主の3人しかいない。なので一瞬で骨を詰めて、集合1時間後には骨壷と一緒にさよーなら、解散。早っ。切ない。
喪主は足が悪い上に金がなくて、いきなり重い骨壷と路頭に迷い始めたので、私がタクシーで家に連れて行った。私が行かなかったらどうなってたんだろう。
極貧の人を放っておくと死体遺棄しちゃうかもしれないので、「最低限の葬儀」をすれば自治体が補助してくれるのだが、今回のはそれだ。埋葬許可が出る最低限セット。
故人はどっちかというとしっかり社会人していた夫婦で、持ち家だって貯金だって元々はあった。いろいろあってこうなっちゃったんだけど、なんというか…自分が死んだ後のことは知らないとはいえ、こういうのみると辛い。
喪主よ…せめて戒名と墓への埋葬は省略しないであげて…遠い親戚だけどリアルに心配だよ。
3周目のお楽しみ
ゲームをやり込んでいくと、2周目や3周目に進むことで攻略要素が増えたり、道具が増えたりと新しい楽しみ方ができることがある。
サイクリングもそんな感じで、新しいステージや分野を開拓するのもいいけど、新しい道具を手に入れて今までのコースを走るのもなかなか楽しい。e-bikeは言ってみれば、2周目で手に入れたロケットランチャーであった。苦労してクリアしてきた峠を、アスリートと同レベルのタイムで駆け抜けられる、チート武器みたいな感じ。子育てとか色々ある上に、なまじ20年も自転車やってるせいで、行ける近場は知っているところばかりになってしまったが、これなら十分に楽しめる。
そして、3周目に向けて買ってきた自転車がこちらの…
Carry Me。8インチ、極小径だ!!
妻のキックスケーターと並べてみればわかるが、ほとんどキックスケーターだ。
でもペダルとサドルがついてるもんね。妻はこの前キックスケーターで30kmくらい走ってきたとか言ってたが、距離的に例えると新宿→立川をキックスケーターでとかちょっと意味分かんないですよね。どんだけ片足スクワットするのかと。やっぱベダルとサドルは大事なのでは!?
さて、チェーンは工業用の、コマが細かい特殊仕様で、そのためにフロントが84Tとかとんでもない仕様を実現している。変速はない。キャリアを付けたので、オルトリーブのフロント用パニアバッグが取り付けられた。これなら十分な着替えと食料を詰めそうだ。
今日は納車祭ということで、家族と桂川を試走してみた。これがねー、意外と走るんですよ。キックスケーターとの比較だけど。小1の子供と走ると、ちょうどペースが合うのが良い。
子供とサイクリングすると、ロードレーサーはもちろん、BD-1も、Bromptonも、何に乗ってもペースを合わせて走るのが難しい。どんなに遅く走るように心がけても、背後においてきてしまう。私の気遣いが足りないのかもしれないが、それにしても自転車の走行性能が高すぎる。その点Carry Meはいい。わずか数kmのサイクリングロードを子供と一緒のスピードで走ってるだけで、こっちは割と一所懸命だ。河川敷を登る坂なんか現れたら大変だ。押して歩くしかない。でも大丈夫、妻子も押して歩いてますから。
そんな感じで5km走って満足したあとは、すぐに畳める。畳むギミックは、正直精度も出来もBromptonの比にならないが、まぁ小さくなるし、ガシャコンガシャコンしてることで小径マニアは楽しめるからいいと思う。
そしてCarry Meは普通の自転車と違って、リュックサック型の輪行袋がある。これがいい。
子供と輪行ツーリングに出かけると、必然的に子供の輪行袋を持つことになる。自分の輪行袋と、子供の輪行袋と、キャリアにつけてた荷物と、全部肩にかけようとすると腕の本数が足りなくなるが、1つリュックにするとこれが解決するのだ。
そんなわけで新しい自転車は、ゲーム3周目の経験者がレベル1の初心者と一緒に遊ぶがごとく、一度は遊んだサイクリングコースを勝手にハードモードで遊べるCarry Meになったのでした。もちろんこれで富士山登ったりとかすれば、ナイトメアモードを楽しめるんだろうが、それはそういう攻略が好きな人々に任せておこう。あと、自転車を始める人がこれを1台目に選ぶのは、最初からしばりプレイをしてるようなものなので、それもそういう攻略が好きな人以外はやめたほうがいいと思います。
いじょ。
無刻印キーボードを作った
ふふふ。とうとう作ってしまったぜ。赤漆塗り+静音軸+かな配列+無刻印の最強キーボードを…!
無刻印のキーボードが流行ったのはだいぶ前だったが、Happy HackingやらRealforceやら高いのばっかだし(「これが打てるか!」とかあったけどね)、オシャレでコンパクトな英語配列はかな打ち派の私には辛いし、カチカチうるさいやつは職場で使えないし…ということであまりいいのがなく、昔は気に入ったキーボードのキートップを「紙やすりで消す」とかいう暇なことをやってたものだ。
そんなことを思い出しつつ、この前壊れたApple Keyboardの代わりに今日は1台作ってみた。
ベースはFilcoとJustsystemのコラボ限定品の、一太郎カラー赤漆塗りモデル(デッドストック)。
幸いCherry MXの汎用の軸がついてるので、交換用の無刻印キートップが販売されている。
あとはチマチマと休日の昼下がりにキートップを交換していくだけ。
やばい、かっこいいのができちゃったぞこれ。
早速明日から仕事で使おう。