草木瓜(ボケ)の実

住宅地の中に空き家になってから10数年経つお宅が何軒かある。
その内の2軒は完全に放置された状態が長い間続いている所為で、庭の草木は伸び放題に大きくなっている。自治会からは年に二回草刈りのお願いを通知するのだが無視されているのだ。
そんなお宅の生垣で草木瓜の実が生っているのを見付け頂いて帰る。
どんな味がするのか味見したかったのだ。


いつだったかマキノ(高島市)のリンゴ園で摘果作業をしているのに出会い、道端に転げ落ちた
青い小さなリンゴを拾ったことがある。
その時拾って齧ってみたリンゴの微かな酸味と香り、それと似たものを草木瓜の実は持っていた。

この草木瓜の実をスライスして乾燥させたものを煎じ砂糖を加えると、香りや酸味のある飲み物になるようだし、これを焼酎などに漬けこむと好い果実酒が出来ると聞いたことがある。

Webで草木瓜のことを調べていて、この草木瓜の実で作ったジャムが売られていることを知った。
商品としてジャムを作るには相当の量の確保が必要だと思うが、ジャム用あるいは果実酒用に栽培されているのだろうか。

木瓜の実の堅い皮をナイフで剥き薄くスライスして味見する。
コイツでジャムを作ってもそんなに美味い物が出来るとも思えないのだが、草木瓜ジャムは売れているのだろうか。

近くでミノムシが羽化した時の脱け殻を見つける。
こんな痕跡のある蓑を見たのは初めてだ。

チャミノガの羽化した痕だと思うがそれとも寄生していたものが羽化していった名残だろうか。