トサカフトメイガ

先日トンボ撮りに行った折、シラカシの葉や小枝を綴り合せたガの巣網を見付けた。
直径が20cmを越えようかと思われる巨大なものだ。



これまでにも雑木林の中で木の葉を綴じ合わせて作ったガの巣(繭)を見たことは何度もあるが、これ程大きなものは見たことがない。
Webで調べてみるに、トサカフトメイガのもののようだ。

巣網の大きさにだけでなく、小枝を撓めて巣作りしていることに驚く。
複数の幼虫が集団で同一行動をしなければ作り得ない巣網ではなかろうかと思ったからだ。
どんな作業をしたのだろうか。

この大きな巣網の近くにあった小さなものを取り下ろしナイフで裂いてみる。
幼虫が一匹と幾つもの脱皮殻が残っていた。
老熟幼虫は集団で群生するが巣網の中が空っぽというのは次の行動に移つたのだろう。

幼虫の発生は7〜9月、終齢幼虫になると地表に降りて地中に浅く潜り、褐色の繭を作りその中でサナギになって越冬、翌年6月頃羽化する。

オニグルミ(クルミ)、ニセアカシア、ハゼノキ、ニワウルシなどが被害を受けるとのこと。

Webでの調べ方が悪かったのか、このトサカフトメイガに辿り着くまでかなりの時間がかかった。
(今日、分かったのだ)
いつもだったら面倒くさくなって途中で投げ出してしまうのだが今回は何故か頑張っていた。