私が集めた?機材

私の所有している(していた)機材の個人的評価や想い出、・・・独断と偏見のかたまりですので、決して参考にしないでくださいまし。^^;

アストロ LN3E  84mm反射赤道儀

最近オークションにてGETした(またかよ!でも、久し振りの勝利〜^^;)大変古い望遠鏡であります。落札価格は送料込みで2k+αでした。^^v
おそらくこの反射を知っておられる方は私と同年代もしくは上の方であると思います。・・・40数年前だから当然ですわナ〜。
また、けっこうマイナーであります(と思います^^;)から知っておられる方はかなり詳しい方ではないかと思います。
スペックは  D=84mm fl=760mm、ニュートン反射赤道儀であります。

そして三脚が専用の卓上式で、全体の高さは私の所有する望遠鏡のなかに並べて置くとまるで望遠鏡のお子様のようです。(笑)

画像で見ると一見随分立派な大きさでまるで昔よくカタログで見て憧れたアスコか西村の反射のようですが、背景などですぐ分かるとおり接眼部は“体操座り”で見る高さしかありません。
しかしながら卓上型望遠鏡とはいえ、卓上で使うには少々背が高くて大きいかな〜とは思いますが・・・。
確かに低くて小さいのですが、筒自体の太さは私が持っているエイコー90mmSTH-900とほとんど変わりません。焦点距離が短い分筒は短いですが・・。(エイコーSTH-900はD=90mm fl=840mmです。)

赤道儀もユニークな出で立ちをしてます。フリーストップの赤道儀、つまり微動が無くてクランプのみで可動を止める赤道儀にこの反射が載っております。
大変小型で軽量ですが、わりとしっかりしていて、動きも大変スムーズで、とても40数年経っているとは思えません。工作精度がいいんでしょうね。

また、このままの状態、つまりカメラなどを取り付けなければクランプを締めてなくてもバランスが良くて、まさにフリーストップ赤道儀として使えます。
そして、お察しの通り極軸を立てれば経緯台にもなります。(因みにバランスウェイトとウェイト軸は無かったので、手持ちのものを使っております。)
今時はどこも製造してないフリーストップの赤道儀ですが、これだけスムーズな動きであればヘタな微動付き赤道儀よりもずっと使い勝手はいいと思います。

肝心の主鏡と斜鏡の状態ですが、これも40数年経っているとは思えないほどキレイです。(もちろん埃は乗ってますが、)もしかしたら再メッキされているのではとさえ思えます。
うーむ、エエ買いモンしたナ〜。ムフフ♡
ただ全体は年数相応で目立った凹みこそありませんが、筒には傷や塗装剥れが多数で、ネジなども錆びている箇所もあります。。おまけに前オーナーでしょうか、画像には写っておりませんが側面に1967.3.25.とマジックで書かれております。(後日、消しました。)・・・できる範囲でキレイにしてやろうと思うのだ。^^

というわけで、ミラーをはじめ各部清掃がしてありませんので、まだ実際の星を見るには至っておりませんが、お月さんを撮ったら追記としてまた書きますので、しばらくお待ちを。(誰も待っとりゃせんワイ。^^;;;)

とまァ、ここまではエエ買いモンしたと喜んで記事にしてまいりましたが、この背が低い望遠鏡を実際使うとどんな感じだろうと、部屋で模擬観望?してみました。
当然、この低さですから実際屋外でこのまま使うにはかなり無理があります。ちょうどいいテーブルが絶対必要ですね。
んで、さらに筒をいろいろな角度に向けたら・・・。
これが実に使いにくいデス!
ひとえに鏡筒の回転ができない固定式(でいいのかしらん)であることがネックで、たとえちょうどいい高さのテーブルに置いても向きによってはアクロバットのような姿勢を余儀なくされます。
ファインダーも殆ど使えない位置に行ってしまいますから、星の導入は困難を極めます。(笑)
そこで私は購入価格が安かったということもあって、おもいきって赤道儀と鏡筒を切り離して、赤道儀を小屈折用に改造し、鏡筒はこれもなんとか改造して別の架台に載せようと目論みました。
し、しかし!
画像にあるようにその姿を見るにつけ、LN3Eちゃんが(なぜか私には女の子のイメージ)あまりにも優雅で可愛く、「ワタシをどうかイジらないで♡」という声がどこからか聞こえてきたような気がして・・・。
やっぱり改造しないでこのまま不便を承知で、いや、不便を逆に楽しもうと決めました。
幸い、前述のとおり極軸を立てれば経緯台として使えますので、そうすれば不便はかなり軽減されるはずです。
また使用レポートいたしますね。^^
<追記>
今日(11/25)、主鏡を洗浄しました。
ほらこんなにキレイ〜。^^

<追々記 2012 12/1>
ある程度整備(といっても掃除くらいで大したことしてませんけどネ。)が済んで、最初に見るのはやっぱりお月さんです。^^
もちろん写真も撮りましたですゾ。

Canon IXY 3000is
タカハシOr18mm
手持ちコリメート

シャープさに欠けて解像感もなく、けっしていい写りとはいえませんです。
でも!
言い訳その一
カメラはキャノンIXY3000isでありますが、デジタルカメラクイックブラケットが接眼部の寸法上取り付けが出来なくて手持ちコリメートとなり、私の不器用な手が寒さで震えてブレまくりでありました。(これが一番まともな画像・・・。^^;)
言い訳その二
拡大率が低く、かなりトリミングをしております。もう少し大きく撮れたら、また違った印象だったかもしれません。(さらにブレが拡大するだろーが!汗)
言い訳その三
外に出す前に玄関に置いて温度を馴染ませていたのですが、いくら部屋より寒いからとはいえ外の厳しい寒さとは温度差が大きく、温度順応がほとんどできておりませんでした。・・・え゛、外でしっかり順応させろって?・・・私が寒さで死にそうだったんデス〜。なので、ほんの数分おいただけで撮影したんです。(汗)
シンチレーションもかなり激しかったんデス。
上空の気流はこの時期はどうしようもないのですが、それよりも筒内気流でしょうか、視野内の星はユラユラボケボケでした。
・・・とまァ、結果はこんなんでしたが、この光学系が優秀なことは間違いないと思います。(昼間の風景で確認してます。)
ちなみに木星も見ました。当然ユラユラボケボケでしたが、瞬間的ではあるものの、シンチレーションが収まったときの見え具合はかなりいい感じでしたね。
結局一番悪いのは寒さに心が折れたヘタレの私でありました〜。はは・・・・。
もっといい条件ならきっと素晴らしい見え味を見せてくれると思います。同じことをエイコーSTH-900でも体験してますから。^^v
キレイに撮れたそんときゃまた書きますネ。
<2013 1/1 追記>
除夜の鐘をききながら、お月さん。^^
除夜の鐘をききながら、お月さん。^^ posted by (C)岳の父ちゃん
この前よりもきれいに撮れたと思います。
ただやはり三脚を含めてた架台が写真を撮るには少々弱いようで、ほんの少しの風などでもどうしてもブレてしまいます。(振動がなかなか収束しません。)
ウェーブレット変換でシャープには見せておりますが、淵のほうの輪郭がブレてボケております。シーイングもこの時期ですから悪いのも影響が大きいんですけど・・・。
※オリジナルの状態で経緯台として使いましたが、やはり低いのはとっても苦しいし、使いにくいデス。ケツが冷たい!!^^;
この架台では眼視に徹したほうがいいようです。眼視ならたいへん良く見える望遠鏡でありますからネ。^^v
※後日、赤道儀ごとカメラ三脚に取り付けできるよう、ちょっと工夫する予定です。^^v・・・最初の意気込みと違うがな〜。(大汗)
ところで、LN-3Eでの直接焦点撮影は、やや特別な方法をとっております。(って、そうたいそうなものでも・・^^;)付いている24.5mmスリーブにアダプターを付ける方法ではピントが出ませんデス。
LN-3Eを持っておられる方ならどうやって直接焦点撮影をしたかと思っておられるかと・・・。いないかなァ。^^;;
みえないかもしれませんが、私なりに苦労しましたので、もしみえましたら参考までに以下の画像をご覧なってくださいませ。


少し小さい画像で分かりにくいかもしれませんが、複数のリング(主にボーグ)を使っております。
ドローチューブの内側のネジが独特でありまして、いろいろ検索して調べてみましたら、どうやらM30 P0.75であるとのこと、そこで私はボーグのデジタルカメラ用リングM57→M30AD品番【7402】を購入し、それまで撮影に使っていたリング(カメラマウントADなど)に接続を試みました。接続方法はここでは割愛しますが、もし詳しく知りたいと思われる方がみえれば遠慮なくコメくださいませ。
んで、これで万事解決と思いきや・・・、物事はなかなかうまくいくことがないもので、ドローチューブにM30をねじ込もうとしたら、なんとスカスカ〜。(笑)
こりゃまいったな〜、てんで。もしかしたらM30.5かしらんと思い、もう一つ新たにリングを注文しようとしました。が、そんなに財布の中身に余裕があるわけではなく、これは大失敗だなとションボリする日々が続きました。(大袈裟だな〜^^;)
・・・が、ある日、ひょんなことからことからオークションでは知る人ぞ知る「八仙堂」さんにM30.5→M30のステップダウンリングがあることを発見!!
早速注文して手元に来てすぐ装着・・・、ありゃ?うまくはまらないゾ・・・。
見た感じでは同じネジに見えるんですけど、1/4〜1/3回転ねじ込んだところで、それ以上回らなくなりました。
それ以上無理にねじ込むと、取れなくなりそうです。径のわずかな違いなのか、ネジピッチが微妙に違うのか(どっちも比べると同じに見えるんですけどねー。)それともネジの公差の問題かはわかりません。
なので、上のお月さんの画像はドローチューブに1/4〜1/3回転、強からず弱からず締めた微妙な状態での撮影なんであります。
なんとなく消化不良のようですが、撮影にはとりあえず無問題であります。
次回にLN-3Eでお月さんを撮るときも、これで撮りますゾ〜。^^
<2015 9/25追記>
好シーイングと十分な温度順応(この時期に温度順応がどれほど影響があるかは不明ですが・・・。)とピントがしっかり合えば、こんなにも良く写るし、見え味も素晴らしかったです。
月齢 10.2 150923
月齢 10.2 150923 posted by (C)岳の父ちゃん
・・・実は、最近鏡筒を床に倒してしまって・・・。
まぁ、これなら心配ないかな?
傷の多い筒がさらに傷だらけになってまったがね〜。(涙)


<2017 10/10 追記>

現在の使い方はこんな感じです。

架台を途中から切り離してカメラ三脚に載せております。
もちろんネジを外せば元通りにできます。
この架台は前記の通りフリーストップですが、たいへんスムーズで使い勝手がいいんですね〜。
さらにこのように経緯台として使うと、すこぶる快調であります。
因みに水平軸を傾ける事も出来、赤道儀としても使えるようにしてあります。
・・・もちろん自作でありますよ。^^