映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2013-04-11 ベルトルッチの中二病

gakus2013-04-11

 ベルナルド・ベルドルッチに対する映画ファンの一般的なイメージは、アカデミー賞を受賞した名匠、退廃美を刻む鬼才……というものだと思うけれど、個人的には時々顔を覗かせる青臭さが本質なのでは……という気がして仕方なかった。初期の『革命前夜』『暗殺オペラ』の頭でっかちに行動がついていかないキャラクター像はもちろん、円熟期の『ルナ』(祝・DVD化!)や『魅せられて』『ドリーマーズ』も目線が若過ぎやしないか? 『ラストタンゴ・イン・パリ』のマーロン・ブランドも結局のところ、中二病から脱せずに破滅したようなものでは? それが正解かどうかはともかく(いや、不正解ですとも)、今月公開される10年ぶりの新作『孤独天使たち』も、そんな青臭さがむせ返るほど充満した青春映画でした。

 主人公は他人との付き合いを避けるようにして暮らす14歳の少年。学校のスキー旅行に行くと嘘をつき、彼は自宅マンションの地下にある物置小屋に閉じこもり、わずらわしさから解放された時間を過ごそうとする。ところが、麻薬中毒の異母姉に見つかり、行き場がないという彼女と嫌々ながら過ごすことになり…。

 ベルトルッチに本作のインスピレーションをあたえたのは、デビッド・ボウイの“LONELY BOY, LONELY GIRL”。アルバム『SPACE ODDITY』の40周年記念エディションに収録されたタイトル曲のイタリア語バージョン。“SPACE ODDITY”はご存じのとおり、宇宙飛行士トム少佐が宇宙空間狂気にとらわれるという歌だが、イタリア語バージョンの方はまったく歌詞が変わっていて、タイトルどおり孤独ティーンエイジャーの心情をつづったもの鬼才の中二マインドが共鳴したのも、なんとなく頷ける。

 この曲は劇中でもフィーチャーされているが、オリジナルの“SPACE ODDITY”もラストでしっかり流れてくる。ここで連想されるのはボウイが、後に歌った“ASHES TO ASHES”。「トム少佐ジャンキーだった」という歌詞が、やはりヤク中である主人公の異母姉と重なり、見ていて想像力(というか、深読みへの意欲)を刺激される。少年は異母姉がヤク中であることは知っていても、それがどういうものかを、まだ理解してはいない。成長段階としては“SPACE〜”を卒業して“ASHES〜”へ向かうあたりにたどり着いて映画は終わる。ネタバレになるので詳しくは書かないけれど、その辺を考えながら見ると面白く見られると思う。

 どうでもいいが、ベルトルッチボウイ10年ぶりの新作をほぼ同時期に発表する……というのも奇遇なり。

 主人公ヘッドフォンで聴く音楽も、やはりそんな心情にフィットしたものばかり。フジロックでの来日も決まったTHE CURE“BOYS DON’T CRY”を皮切りに、レッチリMUSEといった、さびしんぼうが好みそうな曲が並ぶ。ARCADE FIREの"Rebellion (Lies)"が鳴った時は震えたが、残念ながら高揚する後半部に進む前に途切れてしまう。悔しいので、2005年リリース、このUKシングルのジャケを。

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2013-03-08 引き続き、イギリス映画の当たり年

gakus2013-03-08

 ほぼ1年ぶりに更新。生きてます

 昨年からのイギリス映画好調は今年も続いており、見る映画に当たりが多い。上映は終わったが、『ロンドンゾンビ紀行』は老人とゾンビの史上最遅のチェイスに笑ったし、『ジャッジ・ドレッド』も『ザ・レイド』と似た設定で割を食った感はあるものの限定空間の濃密さで見せ切るエキサイティングな快作だった。今月公開の『シャドー・ダンサー』も派手さはないがIRAの闘争に飲みこまれるアイルランド女性の悲劇が日常レベルで伝わる力作。この先も、バイブレータ誕生秘話を英国映画らしい品のいい笑いで包んだ『ヒステリア』や、『さらば青春の光』と同じブライトンが舞台ショートカットダコタ・ファニング尋常じゃないほどかわいい青春劇『17歳のエンディングノート』、現代ロンドンの空間の寒々しさと、刑事VS犯罪者の対決の熱の対比が面白いハードボイルド『ビトレイヤー』など、個性的な作品が並ぶ。

 しかしダントツは、やはりケン・ローチ。去年のカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したこともあり、どんだけの力作かと思いきや、コレが肩の力が抜けたコメディ。といっても、もちろんバカバカしい類のものではなく、庶民生活悲喜こもごもベースとなっている。主人公は、ケンカっ早い性格が災いして逮捕され、労働奉仕を命じられた青年。恋人の出産が間近であることから、心を入れ替えた彼はマジメにこれを務め上げようと決意する。そんなある日、理解ある指導員に連れられて出かけたウィスキーの醸成場見学で、彼にテイスティングの才能があることが判明。俄然ウィスキーに興味を抱くようになった彼は、その才能を駆使して一大詐欺を企てる…。

 この映画の何よりの魅力は、主人公キャラクター。劣悪な環境に育ち、カッとなって暴力をふるっては補導されている一方で、気持ちいいほど純朴で、生まれてきた赤子をだっこして”この子のために二度と暴力は振るわない”と誓ってそれを守り、労働奉仕仲間が悪さをしようとすると”指導員に迷惑かかるからヤメレ”と注意したり。それもこれも、恋人ベタ惚れだから…という背景あり。

 そんな本作でメインテーマ的に使われているのが、プロクレイマーズ'88年のヒット曲”I'm Gonna Be (500 Miles)”。”朝目覚めると君が隣にいて欲しい〜酔っ払う時も隣にいてほしい〜君に会うためなら500マイルでも歩く”というベタベタのラブソングも、この主人公に重なると微笑ましく、”オマエ、そんなに彼女が好きかー”と、肩のひとつでも叩いてあげたくなる。シンプルなアレンジの曲だからケン・ローチの作風にもマッチしているのでは。

 画像はThe Proclaimers、88年のUKシングル。この曲はジョニー・デップ主演の『妹の恋人』で使われていたのが有名。最近では公開中の『バチェロレッテ あの子結婚するなんて!』でもフィーチャーされていた。

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2012-02-21 イギリス映画当たり年

gakus2012-02-21

 アカデミー賞にいろいろノミネートされているからというワケではないけれど、今年は日本公開されるイギリス映画が元気だ。オスカー関連作では『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』『マリリン 7日間の恋』(以上3月公開)、『裏切りのサーカス』(4月公開)、他ではレイフ・ファインズ監督作『英雄の証明』(3月公開)、エロ全開の『Shameシェイム』(3月公開)、ケン・ローチの新作『ルート・アイリッシュ』(3月公開)、その息子ジム・ローチの監督作『オレンジと太陽』(4月公開)と、見ごたえのある作品が並ぶ。今公開されてる『ザ・トーナメント』もB級節が効いていて面白かったし。これで昨年11月6日のエントリーで紹介した2本が日本公開されたら、間違いなくイギリス映画の当たり年になると思う。

 現時点で日本公開が決まっている作品で、もっとも気に入っているのがティルダ・スウィントン主演、『モーヴァン』のリン・ラムジー監督作『少年は残酷な弓を射る』(6月公開)。ティルダふんする女性の家庭が、いかにして崩壊していったかをフラッシュフォワード&ホラー映画風に描いた逸品で、スプラッター映画でもないのに、やたらと鮮血のイメージが焼き付く。ティルダのダンナ役がジョン・C・ライリーというのもイビツだし、何より悪魔のような息子がスゲエ! 息子役のエズラ・ミラー、近寄りたくないほどの病んだ個性の持ち主なので、その筋のファンには人気が出るんじゃないかな。

 劇中、バディ・ホリーの"EVERYDAY"が流れるシーンがあるけれど、アレンジのかわいらしさとは裏腹に、目の前の映像は殺伐としている。この選曲のセンスも、なんだかスゲエ!!

 ジャケはBuddy Holly、"EVERYDAY"を収録した1958年リリースのセルフタイトル・アルバム。"EVERYDAY"はナイアガラ・トライアングルVol.2"A面で恋をして"の元ネタとしてもおなじみ。そういえば、ナイアガラ〜、また再発されるんだよねー。

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↑このトレーラーの冒頭の曲。

2012-02-15 くよくよするなよ

gakus2012-02-15

 アカデミー賞にノミネートされている『ヘルプ〜心がつなぐストーリー』(3月公開)は、1960年代の米国南部を舞台にしたヒューマンドラマ。反人種差別を女性目線で訴えた、ありがちな社会派ドラマと思いきや、これがなかなか面白い。

 ミシシッピの上流家庭に生まれ育ち、大学を卒業して出版社で仕事を得たスキーター(エマ・ストーン)は、故郷で働く黒人のメイドたちの現実を本にしようと決意。しかし、メイドたちは職を失うことを恐れて取材に応じようとしない。それでも、過去のあるひとりのメイド(ヴィオラ・デイビス)がようやく重い口を開き、それに続いて横暴な奥様にクビにされた、その友人(オクタヴィア・スペンサー)も取材に応じる。時を同じくして、公民権運動への反発から黒人に対する暴力が激化し…。

 主要な登場人物はほとんど女性で男目線はほとんどないが、それでも入り込めるのは、黒人のメイドたちを悲劇的な存在にせず、おおらかな気持ちで苦難をやり過ごしている姿がリアルだから。当然、そこには辛苦だけでなくユーモアもあって、とりわけスペンサーの奥様への復讐は痛快。このエピソードだけで、もう私的助演女優賞確定!主演女優賞候補のデイビスや実質的な主役のエマ・ストーンはもちろん、意地悪奥様にふんしたブライス・ダラス・ハワードも、白人なのに仲間外れにされている孤独な奥様にふんしたジェシカ・チャスティンも、皮肉屋の老婆を演じたシシー・スペイセクもイイ。アンサンブルキャストが高く評価されているのも納得。そういえば、ブライスは前の『スパイダーマン』、エマは次の『スパイダーマン』で同じ役を演じるんだよな。そんなワケで、本作ではグウェン・ステイシー対決が見られます。

 スキーターとの恋が芽生えかける男キャラ(白人)もいるが、やはり封建色に染まっていて"君は町の平和を乱してる!"と彼女とケンカ別れしてフェイドアウト。この場面で流れるのはボブ・ディランの"DON'T THINK TWICE, IT'S ALRIGHT"。"くよくよするなよ、これでいいんだ”というフレーズが、スキーターの心情をそのまま物語っているように響く。こういう悲しい事態も毅然と受け入れる、スキーターのオトコ前なところも本作の魅力のひとつか。それはともかく、この曲は物語の時代背景的にもピッタリ。

 ジャケは説明不要、1963年リリース、この曲を収めたBOB DYLANのセカンドアルバム『THE FREEWHEELIN'』。

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2012-02-08 イタいほど十代

gakus2012-02-08

 全米賞レースを賑わせつつアカデミー賞ではスルーされてしまったけれど、見どころがないわけではなく、むしろある層にはストライクに入るであろうシャーリズ・セロン主演の『ヤング≒アダルト』(2月公開)。『JUNO/ジュノ』のジェイソン・ライトマン監督と脚本家ディアブロ・コディの再タッグ作品です。

 シャーリズふんする主人公は都会で働く、パッとしないゴーストライター、30代、バツイチ、独身。自宅では着古したキティちゃんのTシャツを着てスッピンでデカいペットボトルのコーラをガブ飲みするくせに、外面はいつでもメイクをバリッとキメて、気に入った男がいればベッドイン。そんな気ままな生活にも疲れたかな…と思っていた矢先、田舎で家庭を築いた高校時代の元カレから子どもの誕生パーティへのお誘いメールが届く。どういう思考回路でそう考えたかは知らないが、ヒロインは”彼はまだ私のことを好きなはず!”と思い込み、彼の心を取り戻そうと臨戦態勢を整えて帰郷する。が、地元の昔の友人たちのすっかり落ち着いた日常から浮いてしまうことは避けられず…。

 コディ本人を投影しているのかどうかは知らないが、ヒロインのイタさがリアルで生々しいのは、こんなストーリーだけでも察することができるはず。ユーモアで薄めようと思えば薄められたはずだが、今回のライトマンはトコトン、やってしまう方を選んだようで、コレは好き嫌いがハッキリ分かれるだろう。自分!? 田舎者で見栄っ張りの三流フリーライターが、この主人公に共感しないワケがないっすよ…。

 ヒロインが帰郷しようとして車で持ち込むカセットテープは、元カレが高校時代に作ってくれた思い出深いもの。流れてきたのはティーンエイジ・ファンクラブ"THE CONCEPT"。これを繰り返し、繰り返しリピートして聴くのがまたイタいのだが、この曲に関していえば、後にさらにイタい展開が待っている。とにかく、この曲は何度もかかるので本作のメインテーマと呼んでも差し支えない。

 ヒロインが90年代前半に高校時代を過ごしているという設定だから、他にもリプレイスメンツやダイナソーJr.、ヴェルカ・ソルト、フォー・ノン・ブロンズといった当時のオルタナ・アーティストの楽曲が聴こえてくる。逆にエンドクレジットではダイアナ・ロスのシブい曲”WHEN WE GROW UP”で意表を突いてくる。もちろん、この歌詞も意味ありげ。

 ジャケは1991年リリース、TEENAGE FANCLUBのUK盤シングル『THE CONCEPT』。

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↑このトレーラーで使われているDAVID BOWIE"QUEEN BITCH"も毒を感じさせ、最高!

2012-02-07 彼女がキターッ!

gakus2012-02-07

 今週末に日本でもいよいよ封切られるデビッド・フィンチャー版『ドラゴン・タトゥーの女』。原作も読んだし、スウェーデン映画版も見ていて、犯人もオチも知っていたけれど、それでも吸引力は相当なもの。撮る人が撮ると、やっぱ凄い映画になるんだねー。

 大実業家一族の長の依頼で、40年に起きた一族の少女失踪事件の真相を探ることになる雑誌記者ミカエル(ダニエル・クレイグ)。彼の奔走と併せて、のちにその調査を手伝う社会不適格な女の子リスベット(ルーニー・マーラ)の天才的なハッカーぶりや、保護司から受ける性的暴行、それに対する逆襲が描かれる。スウェーデン映画版に比べると原作に忠実で、それゆえリスベットの強靭さが、より強く印象に残る。そういう意味では、原作のタイトル『ミレニアム』を映画に付けなかったのは正解。

 個人的に驚いたのは、原作ではシリーズ2作目でミカエルが知ることになる、リスベットの秘密(=12歳の時の”最悪の出来事”)を、今回の映画では早々とミカエルが知ることになる点。ハリウッドでも原作『ミレニアム』は三部作での映画化を想定されているが、”次”を撮る人にはハードルが上がったんじゃないのか!?

 音楽的には、予告編でも使用されているカレン・Oが雄叫びを上げるレッド・ツェッペリンのカバー”移民の歌(IMMIGRANT SONG)がオープニングクレジットのイメージ映像に重なり、強烈なインパクトをあたえる。インパクトという点では、エンヤの”ORINOCO FLOW ”も印象的であるのは方々で語られているとおり。クライマックスのいたぶりシーンで、いたぶる側の人がオーディオからこのクラシカルな曲を流すのだから、かなりの変態とみた。

 さらに耳に引っかかったのが、エンドクレジットで流れるHOW TO DESTROY ANGELS なるバンドによる、ブライアン・フェリー"IS YOUR LOVE STRONG ENOUGH"のカバー。フェリーのオリジナルはリドリー・スコット監督、トム・クルーズ主演『レジェンド/光と闇の伝説』の米国公開バージョンのエンドクレジットで使用されていたが、その印象とだぶる。それはともかく、誰も知らない秘密まで打ち明けたリスベットのミカエルに対する愛情が”ストロング・イナフ”であるのか、否か? そんなことを考えながら聴いていると、こちらも印象度が強くなる。

 そういえば、先日フィンチャーに取材した際、音楽の話を訊いたんだけど、この"IS YOUR LOVE STRONG ENOUGH"の使い方について、エンドクレジットから流すか、ラストシーンからエンドクレジットへのブリッジとして使うか迷ったあげく、前者にしたとのこと。そこまで考えてるんだね、この御方は。となると、『ファイト・クラブ』(ピクシーズ)、『ソーシャル・ネットワーク』(ビートルズ)なんかも迷ったあげく後者になったのだろうか…。

 ジャケはBRYAN FERRY、この曲のUKシングル盤、1986年リリース。

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2012-01-12 バカ帰還!

gakus2012-01-12

 昨年最後のブログでチラリと触れた、1月公開の『ジャック&ジル』。全米ではドル箱スターだが日本ではDVDスルー作品ばかりのアダム・サンドラー主演、久々の日本劇場公開作品です。

 広告代理店で働くジャック(サンドラー)は仕事も家庭も順風満帆の成功者だが、唯一の頭痛のタネは双子の妹ジル(女装したサンドラー、2役)。天真爛漫さゆえにうっとおしい彼女と、ユダヤの祭日を過ごせねばならないのが悩ましい。追い打ちをかけるように、ドーナツのCMにアル・パチーノを起用して欲しいというクライアントからの難題が。ところが、こともあろうにパチーノがジルに一目ぼれしたことから、事態はジャックが予期していなかった方向へ転がりだし…。

 全米の映画格付けサイト、腐れトマトでは100点満点中、一桁点数という最低ジャッジが下されている本作だが、これは幼稚さが売りのサンドラー作品にはよくあること。ファンとしては、サタデー・ナイト・ライブ時代によくやっていた女装演技やユダヤ・ジョークに嬉しくなってしまう。アル・パチーノのノリノリの怪演もバカっぷりに拍車をかけているし、特別出演のジョニー・デップもジルにデュラン・デュランのメンバーに間違えられる始末。見ていて妙に得した気分になってくる。

 当ブログで再三指摘しているように、サンドラー作品は80年代のヒット曲と切り離せない。今回も同様だが、今回はビースティ・ボーイズや2アンリミテッドなどのヒップホップ〜ダンス系の音楽が目につく。ゴーゴーズ"VACATION"なんかも印象的に使われてはいますが。

 ジャックとジルが絆を取り戻しかけるシーンのひとつに、子供のころに得意としていたダブルダッチを再びやって見せる場面があるが、このシーンで流れるのがランDMC"IT'S TRICKY"。あまり利口そうに見えないジャック&ジルのコンビネーションが"TRICKY"と称されるギャップ、そこが妙味と言えるでしょう。

 ジャケは1987年リリース、RUN DMCの米盤シングル『IT'S TRICKY』。

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2012-01-09 役に立たない名言集2011 その2

gakus2012-01-09

  昨日に続いて、2011年公開作の名言迷言集を。新成人座右の銘には決して向かないが、話のタネぐらいにはなるかもだ。字幕どおりではないこと、何卒ご了承を。


成功したければ善人になり過ぎるな”(『ツリー・オブ・ライフ』)

 善人でもないけど、成功もしていない

重要なのは楽か、面倒か、だ”(『スペイン一家監禁事件』)

 この人も、違うよなあ

“食欲と意欲は別物だ”(『マイティ・ソー』)

 比べるものか?

ブラックコーヒーをくれ。シュガー入りで”(『ドライブ・アングリー』)

 今やこういうセリフがすっかり似合う、ニコラス・ケイジってスゲエ。

“僕は売春の誘惑に弱い。男女を問わず”(『ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』)

 しっかりして下さい

“アフリカの飢えた子も親の愛に包まれているのに、僕は不幸。それにブサイクだ”(『スーパー!』)

 もっとしっかりして下さい

人間は周りの人によって笑い方を変える”(『モンスータズ 地球外生命体』)

 そういわれると、ドキッとするな

“地球を2度も救ったのに、職がない”(『トランスフォーマー ダークサイドムーン』)

 就職難の格差社会、極まれり

“俺がクビになっても、世界は何も変わらない”(『カンパニーメン』)

 弱気はいけません

“俺をクビにしたら何をするかわからんぞ”(『ブリッツ』)

 それでこそ、男!

“俺は拷問に値する”(『4デイズ』)

 この人も何だか、男らしい

“女の仕事に男は不要(『ワイルド・スピード MEGA MAX』)

 オトコマエ女子もいました

“UFO暮らしが懐かしい”(『人世、ここにあり!』)

 こういうことを懐かしめる、そんな体験がしたい

“俺の星じゃ、皆がバイセクシャルだ。楽しけりゃ何でもいい”(『宇宙人ポール』)

 この星での体験も面白そうだ

セフレがいるなんて最高じゃない!やりまくって!”(『ステイ・フレンズ』)

 地球人の母ちゃんが言うセリフじゃないなあ

“『スター・ウォーズ』の悪口を言うな!”(『アザーガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』)

 この人もUFO暮らしがしたいクチ

“濡れたTシャツ、見たかった…”(『ピラニア3D』)

 忌の際の言葉がそれですか!?

子ども万引きしながら大きくなるもんだ”(『アジョシ』)

 それ、大人が言っていいのか!?

“愚行には年齢制限がある”(『ラビットホール』)

 自分の年齢より上であってほしい

“パパはかっこよくなったけれど、幸せじゃない”(『ラブ・アゲイン』)

 どらかというと幸せを選ぶ

“馬に謝れ!”(『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』)

 逆のことは週末ごとに思う

“俺は心が汚れてるから厨房係になった”(『新少林寺』)

 厨房係に謝れ、ジャッキー

“よくも私のおっぱいを見たわね、セールスマンのくせに!”(『ラブ&ドラッグ』)

 セールスマンに謝れ、ヘボ司会者のくせに!

銀行強盗なんて簡単だ。『ハートブルー』も見てるし”(『ピザボーイ 史上最凶のご注文』)

 銀行強盗にも謝った方がいいかな?

核戦争は、人類がより強く再生するうえで自然なことだ”(『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』)

 こんなことを発表できる学会って、どうよ!?

“いらなくなったら、何でも捨てるの?”(『リアル・スティール』)

 これは考えないとね、マジで

ちょっと待ってて、世界を救ってくるから(『ミッション:8ミニッツ』)

 一生に一度でいいから言ってみたい

キモい! でも、つい何度も見ちまう”(『50/50 フィフティ・フィフティ』)

 そういう映画に、今年はたくさん出会いたいぞ


 ジャケは、『50/50』で主人公のガンが発覚するシーンで鳴っていたRADIOHEADの"HIGH & DRY"、1995年リリースUKシングル

2012-01-08 役に立たない名言集2011

gakus2012-01-08

 今年も宜しくお願いします! というわけで新年恒例、前年の映画ロケンロー迷言集。役に立つか否かはロケンローなハート次第!? 記憶の不確かさゆえ、中には字幕言語に忠実でない“超訳”もあります。何卒ご了承ください。


“俺はヒーローだが、おまえは助手だ”(『グリーン・ホーネット』)

 上司が部下に決して言ってはいけないひと言

“今までで一番バカなアイデアです”(『グリーン・ホーネット』)

 部下が上司に決して言ってはいけないひと言

“酒は気分のいいときだけ飲め”(『幸せの始まりは』)

いつも気分がいいとアル中になりそう

“これは自殺願望が出てきたときに飲む酒だ!”(『恋とニュースのつくり方』)

 どんなか知らんが飲んでみたい

仕事中に飲んでいないと、自分がイヤになる”(『ザ・ファイター』)

 最高の仕事だ!

“女に酒の匂いを嗅ぎ取られるな、プロ流儀だ”(『アリス・クリードの失踪』)

 こういう仕事もある

“晴れた日には誰かが死ぬ気がする”(『ザ・タウン』)

 むやみに怖いセリフ

“私から何かを奪った者は、家族も主治医も皆殺しだ”(『ツーリスト』)

こういう人もいるし

太陽を見てたら答が出た”(『ビー・デビル』)

 良い答でありますよう…

“何を言ってるのかわからないが、演説は上手い”(『英国王のスピーチ』)

 褒めてるのか?

“嘘つきは嘘つきを見抜く”(『ザ・ライト エクソシスト真実』)

 今年は正直に行こう

“悪しき者は追われなくても逃げる”(『トゥルー・グリット』)

 今年は清く行こう

“あんたも私の元カレになる”(『スコット・ピルグリムVS邪悪元カレ軍団』)

 ツワモノ女子

ペニスなんて毎週、何百本も見てるから(『抱きたいカンケイ』)

 ツワモノ女子その2

“匂ってる。あの女と寝たのね!”(『キラー・インサイド・ミー』)

 ツワモノ女子その3

下半身を出すなんて、たいしたことじゃない”(『アジャストメント』)

 ツワモノ女子その4

“俺は「ひとり無敵艦隊」だから大丈夫(『ガリバー旅行記』)

 こう言えたらツワモノ男子

ジョニ・ミッチェルのファンにストレートの男は少ない”(『キッズ・オールライト』)

 自分がジョニ・ファンじゃない理由がわかった気がする

“すべては俺が人生で選んできた結果”(『127時間』)

 こんなアホなブログの更新にも、結果は伴うはず

あなたは年齢とともに磨かれる。でも私は老いていくだけ”(『クロエ』)

頑張れ!

世界10人しかできないヨガのポーズができた”(『ファースター/怒りの銃弾』)

 やればできるんだから

“噛みつくような情熱で踊れ!”(『ブラック・スワン』)

 頑張ります


 以上、上半期公開分。下半期分は明日には。画像は『スコット・ピルグリム〜』の劇中、ライブハウスでガンガン鳴ってたBLACK  LIPS『O KATRINA』のUK盤7インチシングル2007年リリース

2011-12-31 ダウンしねえぞ!

gakus2011-12-31

 今年やたらと映画の中で聴いた気がするELECTRIC LIGHT ORCHESTRAだが、中でも"DON'T BRING ME DOWN"は3度は聴いている。『スーパー・エイト』では最初の方で、舞台となる田舎町で鳴り響いていた。『宇宙人ポール』ではポールが死んだ鳥を生き返らせ(そして、××して)るシーンで流れる。来年1月日本公開のアダム・サンドラー主演作『ジャック&ジル』でも前半で切実にフィーチャーされる。ハリウッドで今年もっとも重宝されたナンバーということで、これを収録したELO、1979年アルバム『DISCOVERY』を。

 今年は気持ち的に、この歌のように何かと"DOWN"になりがちだったなあ。来年は少しでも上を向いて暮らしたい。というわけで、今年もお世話になりました。良いお年を!