Should I Stay or Should I Go?

gakus2004-06-09

 今日観た2本の映画には、偶然にも同じ曲が使用されていた。その曲は、クラッシュ/The Clashの『Should I Stay or Should I Go』。「歌え!ジャニス・ジョプリンのように」(6月3日の日記参照)、「アメリカン・スプレンダー」「スクール・オブ・ロック」など、最近やたらと映画でClashを耳にする。一昨年、急逝した故ジョー・ストラマーに敬意を表しての起用か。『Should I Stay〜』はミック・ジョーンズがボーカルをとった曲だが…。

 うち一本は、「CODE46」なる近未来SF劇。「24アワー・パーティ・ピープル」(この映画でもClashの『Jenny Jones』がかかってたな)のマイケル・ウィンターボトム監督の新作で、パペルと呼ばれる未来社会のパスポートの偽造事件を追う米国人捜査官(ティム・ロビンス)が、上海で、その犯人である女性(サマンサ・モートン)と恋におちる、という物語。SFとはいえ、かなり切ないラブストーリーで、ウィンターボトム作品の中では「I WANT YOU」に近い感触を残す。

 本題。『Should I Stay〜』はカラオケバーのシーンで酔っ払いが歌うのだが、この酔っ払い、どこかで見たことあるな…と思ったら…ミック・ジョーンズ!? 髪の毛が後退してはいるが、眼光の鋭さはまぎれもなく本人であった。レコードに吹き込んだ本人が、役の上とはいえカラオケで同じ曲を歌っている…なんてシチュエーションを見たのは、たぶん初めてだ。しかも、その歌い方にはミック独特の気張った感じが、まったくないし、ついでに覇気もない。この平板な歌唱、やっぱり演技?だよな…。

 一昨年、リバティーンズ/The Libertinesの傑作ファーストアルバムをプロデュースして、健在をアピールしたミック。額こそ広がったけれど、久しぶりに元気な姿を目にすることができたのは嬉しかった。というわけで、写真はこの曲や、「アメリカン・スプレンダー」に使用された『Know Your Right』、大ヒット曲『Rock The Casbah』(これも最近、何かの映画で聴いた気がする…)等を収録した1982年のアルバム『コンバット・ロック』。

 もうひとつの『Should I Stay〜』使用映画については、また明日…。