映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2004-07-19 イヤー・オブ・メイヤー

gakus2004-07-19

昨日ラス・メイヤー コンプリート映画祭について記しましたが、考えてみると今年は日本的にはラス・メイヤー・イヤーといえなくもない。「ワイルド・パーティ」のDVD化、「ファスター・プッシー・キャット・キル!キル!」を含む8枚組DVD―BOXのリリース、そしてこの映画祭。11月にはDVD-BOX第2弾もリリースされる。

ラス・メイヤーの数少ないメジャー製作作品である宿命か、今度の映画祭では残念ながら上映されない「ワイルド・パーティ」について。一旗上げようとLAに上京したギャル・ロックバンド3人組が、ドラッグとセックスの誘惑に満ちた業界の暗部に溺れ、しまいには血みどろの惨劇にまきこれる…。展開はかなり強引で、クライマックスは殺戮にも発展するが、後味が悪いどころか、さらに強引にハッピーエンドに持っていてしまう凄まじさにあっけにとられ、初めて観たときは爆笑してしまった。

主人公トリオのバンド、なかなかかっこいいナンバーを聴かせてくれるのだが、気合の入ったブルースロックからガレージ、サイケデリック、やたらとピースフルなフォークロックなどなど、曲によってスタイルがガラッと変わり、指向がメチャクチャ。しかも、このボーカリスト、メイクが1960年代イギリスのガールポップのスター、LULUに似た雰囲気がある。あまりに突拍子のない展開だけでなく、そんな脈略のない音楽設定も、この映画の愛嬌なのです。

 劇中のパーティシーンでは、サイケデリック・ロックの急先鋒ストロベリー・アラーム・クロック/THE STRAWBERRY ALARM CLOCKが、「嵐の青春」に続いて出演を果たし、ライブ演奏を披露している。彼らのデビュー曲にして最大のヒット曲『INCENSE AND PEPPERMINTS』を皮切りに、3曲を立て続けにプレイ。最後の『I’M COMING HOME』は最近、他の映画でも聴いたが…。“あたしストロベリー・アラーム・クロック大好きだけど、生で聴くの初めて〜”とLULU似のヒロインが興奮気味に言っているが、当時は人気絶頂期だったのだろう。登場人物の会話に遮られ、演奏シーンをじっくり観れないのが惜しい。

 写真は、その『INCENSE AND PEPPERMINTS』収録、1967年の1STアルバム。この曲は「オースティン・パワーズ」とか、デボン・サワが出ていた兄弟冒険映画(タイトルド忘れ)とか、60’Sを舞台にした映画では、ちょくちょく使われているようです。

ワイルド・パーティー [DVD]

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悪魔の追跡 [DVD]

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