映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2004-10-28 僕は最低、君は最高

gakus2004-10-28

 多くのスタンダード・ナンバーを残したミュージカル作曲家コール・ポーターと、その妻リンダの愛と葛藤の日々を描く「五線譜のラブレター」(12月公開)を観ました。

 『ナイト・アンド・デイ』をピアノで弾き語る晩年のポーター(ケビン・クライン)の姿で幕を開ける、この物語。老ポーターが孤独の中で謎の演出家に導かれ、自分の過去を芝居小屋で見るというスタイルで進行する。リンダがいてこその作曲家人生であったことを、浮かび上がらせる作り。どんな偉人でも一人では、ただのダメ男に過ぎないのだなあ、と。

 物語そのものがミュージカル仕立てで、当然ポーターが残したナンバーが全編に敷き詰められている。とりわけ、死期の迫る妻の目を見つめてポーターが歌う『SO IN LOVE』は印象的。名曲はそこに流れるだけで情感を盛り立てるものだが、その効果もあって泣けました。

 ロビー・ウィリアムズ、エルビス・コステロアラニス・モリセットシェリル・クロウが出演して、ポーターのナンバーを歌っている。コステロもクロウもクセのあるいつものボーカルは聴けず、ヨソ行きの声で歌っているような感がぬぐえないけれど、ミュージカルナンバーだから歌唱法そのものが異なるのはしょうがない。

 シンプリー・レッドのミック・ハックネルにいたっては歌うだけでなく、ちょっぴり演技も見せていた。ジャケは、そのシンプリー・レッド、1987年の2NDアルバム『MAN AND WOMAN』。彼らはここですでに、ポーターの『EVERYTIME WE SAY GOODBYE』をカバー済み。アルバムとしては、ブルーアイドソウルの好盤だと思います。「24アワー・パーティ・ピープル」ではロックの神様に“契約しなくて正解だった。あれはクソだ”とまで言われたミック・ハックネルだが、ソウルの神様はきっとお許しになるでしょう…。

muramura 2004/10/30 01:48 ショーアップされた雰囲気は、やはりロビー・ウィリアムズが抜群にお似合いでしたね。アラニスも良かったんですけど、シェリル・クロウはロック姐御が抜けなくて残念でした。

gakusgakus 2004/10/30 02:00 ホント、ロビー・ウィリアムズは似合ってました。デビッド・ヨハンセンがバスター・ポインデクスター名義でやっていたラウンジ・シンガーに似ているなあ、と。顔の作りが派手だから、ああいう場はピッタリ(笑)。シェリル・クロウは、私は逆に、ロックっぽさを感じなくて、そこが物足りなかったんだよなあ。まあ、そいう映画ではないので当たり前なんですが…。

muramura 2004/10/30 11:22 確かにロックぽさをアピールする映画ではないっすよね(笑)。シェリルは声が艶っぽくないというか、歌に遊びがないというか、マジメなんだろなあと思いました。コール・ポーターでロックなら、例のジョーン姐さんとウェスターバーグ、もしくはイギー・ポップとデボラ・ハリーのデュエットが良い気分になれます。

gakusgakus 2004/10/30 14:46 ジョーン・ジェット&ポール・ウェスターバーグがカバーしていた、あの曲も劇中で流れてましたよね。イギー&デボラは聴いたことないかも。何で聴けますかね?

muramura 2004/10/31 03:23 「Let’s Do It」は、この映画で初めてちゃんと歌詞を知って笑いました。イギー&デボラは劇中でも登場した「Well, Did you Evah!」という曲を、コール・ポーターのカバー集『RED HOT AND BLUE』で歌ってました。このアルバム、異様にメンツが豪華です。

gakusgakus 2004/10/31 03:25 あはは、それ持ってました…(冷汗)。あまり聴いていなてのバレバレ。確かエイズ・チャリティのアルバムだったような。ポーグスとカースティ・マッコールのコラボも入ってましたよね。

muramura 2004/10/31 03:32 そうそう。多分シェインがクビになる前の最後のレコーディングだったのでは。一曲ごとに有名映画監督がついてプロモを撮った同名ビデオがあって、すっかり壊れたシェインの姿が見られます。あとフランス版ポーグス(?)のレ・ネグレス・ヴェルトも、ボーカルのエルノが死ぬ前の最後の録音だったような…。

gakusgakus 2004/10/31 03:41 何かとメモリアルな盤だったんですねえ…。今手元にすぐ出てこないので確認できないのですが、確かU2が『NIGHT AND DAY』をやっていたような気がします。らしくないなあ…と当時は思ったものでした。

muramura 2004/10/31 03:46 やってましたね「Night and Day」。でビデオの監督がヴェンダース。あんまし面白くなかったけど。トム・ウェイツ&ジャームッシュ組が、もう100%いつも通りのノリで笑った覚えがあります。

gakusgakus 2004/10/31 03:54 あー、もうその辺は記憶がおぼろげ…。そういえば、muraさんとのやりとりに時々“誰かに貸して返ってこない”レコが出てきたりしますが、このビデオ、昔の彼女から借りっぱなしなんですよね…。こういうのは、持ち回りなのかもです。

muramura 2004/10/31 03:57 僕はそのビデオ、勿体ないと思いながらも友人に返してしまいましたよ。持ち主が今も見ているとはとても思えず、ああバカなことしたなあ……。

gakusgakus 2004/10/31 04:03 いやいや、それだけmuraさんが律儀な人、ということです。私なんて、そのビデオ、今どこにあるのかもわかってないんだから…。