映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2004-11-19 ヒップホップ深海魚

gakus2004-11-19

 今年の全米最大のヒット作となった「シュレック2」に続いて、ドリームワークスが放つCGアニメーション「シャーク・テイル」のお話(“テイルの話”というのもヘンですね…)。

 マフィアもどきのサメの猛威に怯える小魚のコミュニティを舞台に、お調子者の魚と菜食主義のサメとの交流が描かれる。ウィル・スミスジャック・ブラックロバート・デ・ニーロレニー・ゼルウィガーなど人気スターが声優を務めているが、キャラクターの表情が、それぞれの声優の顔つきそのままなので、本当は実写で魚演技をやらせたかったのではないかと思えてしまう。とりわけウィル・スミス色は濃厚で「メン・イン・ブラック」等の軽妙なノリが全編を貫いている。魚なのに身振り・手振りは、ラッパー独特のあの動きであり、大団円は歌って踊る、踊る…。

 ウィル・スミス色が濃厚となると、当然R&B/ラップがメインとなり、はっきりいってこの辺の知識は皆無なので、この映画については覚書しておくこともないか…と思いきや、さすがファミリーに優しいメジャー系作品、オヤジにも知ってる曲が流れてました。フォー・トップス/FOURTOPSの大ヒット曲『I CAN’T HELP MYSELF』がそれで、ウィル魚がサクセスに溺れていた自分の身を顧みて、本当に好きな女の子(レニー魚)のところへと戻るという、けっこう良いシーンでのフィーチャー。モータウンの明るいナンバーは、こういうみずみずしいロマンスの描写を気分よく盛り上げてくれるのがよい。

 ジャケはFOUR TOPS『I CAN’T HELP MYSELF』収録、1965年の『THE SECOND ALBUM』。リーヴァイ・スタッブスのボーカルはギトギトにブラックだけど、甘いメロディーにも合うのは、なんとも不思議。

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