映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2005-01-17 ソウルの神様

gakus2005-01-17

 レイ・チャールズの半生にスポットを当てた伝記ドラマ「Ray/レイ」のお話。

 ミュージシャンとしての立身と成功から、ドラッグ中毒を克服するまでを、幼少期の悲しい思い出をフラッシュバックさせつつ描いたもの。麻薬癖に加え、奔放な恋愛遍歴も赤裸々に描かれている。ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックスは、なかなかのなりきりぶり。道徳談として必要以上に綺麗に話を着地させているのは、レイ・チャールズが存命中に製作されていたせいもあり、しょうがないところか…。

 個人的にレイ・チャールズにはさほど思いいれはないけれど、それでもソウル・ミュージックの生みの親といわれると、なるほどと思わざるをえないエピソードも。神聖な音楽とされたゴスペルと世俗的なブルースを融合させたことが、当時の保守的なアメリカではいかにアナーキーだったか…ということは、勉強になりました。『ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー』を演奏しているところに聖職者らしき人が乗り込んできて“悪魔の音楽だ!”とわめきちらしているシーンは、とくに印象的。その後のロックンロール、パンク、ヒップホップに保守派が眉を潜めるのと似たような光景で、新しい音楽が生まれるところには、つねにそれを押さえつけようとする動きが起こるのだなあ、と。

 考えてみると、レイ・チャールズのレコードは一枚も持っていない…ので、どうしたものか迷いつつ、1987年にイギリスのネオモッズレーベル、カウントダウンからリリースされたコンピレーション盤『SMASHING TIME』のジャケットを。ここにはTHE UGLY ONESなるバンドの『ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー』が収録されていますが、これが粋でグルーヴィーなナイス・カバー。


 ゴールデングローブ賞といえば、1月10日の日記に記した「アルフィー」の主題歌『OLD HABITS DIE HARD』が主題歌賞を受賞。オスカーミック・ジャガーのパフォーマンスを観れる確率が高まりました。

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