お父さんのための音楽

gakus2005-01-21

 現在、全米でヒット中のファミリー向け動物映画「レーシング・ストライプス」のお話し。

 農場に拾われたシマウマ君が競走馬に憧れて、奮闘するという物語。隣接する牧場のサラブレットにバカにされながらも、がんばるシマウマ君。競馬ファンとして言わせてもらえば、どこからどう見てもありえない話なのだが、逆に言えばありえないからこそ夢もバカデカくなる。そのバカデカさをファンタジーとして楽しめればOKでしょう。

 ファミリー・ムービーゆえに、音楽も引率者となるお父さんの世代のノスタルジーをくすぐるものを使っている。ラッパー気取りのハエがコメディ・リリーフとして登場するが、決してエミネム等の、いわゆる“今”のアーティストではなく、M.C.ハマーやランDMC等のオールドスクール。シマウマ君の味方であるこのハエが、隣の牧場の意地悪な種牡馬に仕返しをするシーンで、『WALK THIS WAY』がガンガン響いています。さらにエンディングの曲にはスティング、ブライアン・アダムスという、これまた80年代的なアーティストの名がクレジットされていた。こちらは、どうやら新曲らしい。

 『WALK THIS WAY』は主にサビの部分を使っているのだが、正直言って最初はエアロスミスのオリジナル・バージョンか、ランDMCのカバーの方が、わからなかった。昔はちょっと聴いただけで、聞き分けられたんだけどなあ…お父さん世代の記憶にも限界がある(泣)。

 というわけで、ジャケはやはりランDMC『WALK THIS WAY』の12inchシングル盤。

レーシング・ストライプス [DVD]

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