映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2005-07-13 NYにシンセの響き

gakus2005-07-13

 NYのストリートを舞台にした青春ドラマ「ボム・ザ・システム」(9月公開)の話。

 街中の壁という壁にスプレーで、思いのたけを刻み込む若きストリート・アーティストが主人公。違法行為である、この“落書き”に情熱を傾け、警官に絶対に捕まらないという意気込みで、夜毎街をさまようが、やがて消されては描き、描いては消される、堂々巡りの活動に嫌気を覚え、ある事件をきっかけに人生の決断を迫られる。辛口のドラマではあるが、若いエネルギーを確かに感じさせる内容で、好感が持てました。

 監督のアダム・バラ・ラフは23歳で、この映画を撮った新鋭。MTV世代であることを自認する、この人は、「フラッシュダンス」をはじめシンセサイザー主体の音楽で一時代を築いたジョルジオ・モロダーを映画音楽家として尊敬しているという。なるほど、このスコアもシンセ中心で、80'sの雰囲気がある。グラフティ・アートというとヒップホップカルチャーとし切り離せないので、そちらの音楽が主体になると思いきや意外に控えめ。ちなみにスコアを担当したのはEL-Pなるグループだが、ハイフンがミソで、キース・エマーソンがシンセを弾いてるあの大御所グループとは、もちろん異なる。

 そんなスコアにまじって、レディオヘッド/RADIOHEADの『LIKE SPINNING PLATES』が後半でビヨンビヨンと鳴り響いていた。この時期のレディオヘッドはほとんど環境音楽だし、インスト部分のみのフィーチャーだったせいもあって、スコアと並んでもまったく違和感がない。というわけで、ジャケはこの曲を収録したレディオヘッド、2001年のアルバム『AMNESIAC』。

ボム・ザ・システム [DVD]

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