映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2005-08-04 豊国の真実

gakus2005-08-04

 昨日に続いてヴィム・ヴェンダース監督作「ランド・オブ・プレンティ」の話を。THOM.以外にも色々使われていたので、その辺について。

 この映画のヒロインは頻繁にヘッドフォンステレオを耳に当てていて、THOM.の曲もそこから流れてくるものが多い。レディオヘッド直系の音楽が好みあるのは、彼女が叔父を訪ねるシーン、カーステレオでトラヴィス/TRAVISの『BEAUTIFUL OCCUPATION』が流れていることからもよくわかる。車が止まった瞬間にブチッと切られるのは何だか惜しい。

 アメリカを守る気満々の叔父が不審なバンを尾行して、それが止まった家に、意を決して入ろうとするシーンではデビッド・ボウイの『LOOKING FOR WATER』が鳴っている。軍人の足音のような勇ましいリズム。この後に、拍子抜けするオチが待っている。

 エンディングでフィーチャーされるのはレナード・コーエンの曲で、本作のタイトルにもなった『THE LAND OF PLENTY』。“この豊かな国がいつの日か真実を照らすように”という歌詞は、まさに映画のテーマそのもの。車窓の流れる風景の美しさとともに、胸に迫るものがある。

 ジャケはトラヴィス、2003年リリースのシングル『BEAUTIFUL OCCUPATION』。