映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2005-09-17 ワイルドサイドを歩けない

gakus2005-09-17

 「ミート・ザ・ペアレンツ2」(ようやく日本公開決定)が全米でバカ当たりしたせいか、結婚による新たな親戚関係のトラブルを描いたコメディーが多く目につくようになった。今週触れた「モンスター・イン・ロー」はその好例。そして今月24日から日本公開されるコメディー「ゲス・フー/招かれざる恋人」もまた然り。

 「バタフライ・エフェクト」のアシュトン・カッチャー、「オーシャンズ11」のバーニー・マック共演によるこの映画は、名匠スタンリー・クレイマーの1967年の監督作「招かれざる客」のリメイクで、愛娘の恋人をめぐる騒動に人種偏見がからんだもの。ただし「招かれざる客」とはブラック&ホワイトの設定が逆で、愛娘がデンゼル・ワシントンのような恋人を連れてくると思い込んでいた黒人の銀行マン(マック)の前に、白人の青年(カッチャー)が現れたことから、騒動が起こる。また、オリジナルの風刺色は控えめで、むしろラブコメディーに寄った作り。

 音楽がギャグとして巧く機能しているのが面白い。父親の穏やかでない胸中を予感させるようにジェームス・ブラウンの『PAPA DON'T TAKE NO MESS』が流れてくる。さらに、マックとカッチャーが乗る車では“彼女は夜のように肌が黒い、そして彼は白人だった"と、STORIESの1970年代のヒット曲『BROTHER LOUIE』が流れてきて気まずい空気が漂い、慌ててチャンネルを変えると“ワイルドサイドを歩け、ブラック・ガールはそうするさ"とルー・リードの歌声が響いてくる。そしてダメ押しは皮肉たっぷりの『EBONY & IVORY』。適材適所の歌の入れ方は大いに笑えました。

 ジャケはまたまたJAMES BROWN、10分以上におよぶ『PAPA DON'T TAKE NO MESS』収録、1974年のアルバム『HELL』。裏ジャケを以前、乗っけたことがありますが、今回は堂々と正面を。JBはジャケ当ブログ最多掲載アーティストかもしれない。