映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2005-10-06 suck in the 80’sその4

gakus2005-10-06

 今年フジロックで再結成来日を果たしたポーグスのフロントマン、シェイン・マクガワンのドキュメンタリー『シェイン/THE POGUES:堕ちた天使の詩』が、今月末より劇場公開される。製作は2001年、すなわち再結成以前。

 シェインの生い立ちからパンクス時代、NIPSからPOGUES、そしてソロ活動へといたる、これまでの歩みを、やたらとバーに出入りしている現在の日常風景とともに描写。本人はもちろん、父や母(シェインとクリソツ)、愛妻、友人、酔っ払いつながりで共演経験もあるニック・ケイヴらのインタビューを通して、ロクデナシだが確かに才能がきらめいていたシェインの人間像に迫る。

 今年フジロック直前の単独公演でPOGUESを見たばかりなので、いわゆる80'sノスタルジーはそれほど感じなかったが、それでも当時のライブ映像で見るシェインはエネルギッシュで、初来日時の勢いを思い出させるに十分。他のメンバーも飛んだり跳ねたりで若々しく見える。とりわけグッとくるのは、やはりクリスマスソングの定番『FAIRYTALE OF NEW YORK』で、ビデオクリップの合間にTOP OF THE POPS出演時のパフォーマンスが挿入され、口パクでもしんみりさせられる。カースティ・マッコールのニコリともしない寂しげな表情が何ともかっこいい。歌の部分が終わると、ビデオクリップと同様にシェインとカースティがぎこちなくダンスを踊るのだが、それがまたジーンとさせる。一方、シンニード・オコナーとのデュエット『HAUNTED』のTVパフォーマンスは逆に目を合わせることもなく、両人とも正面向きで歌っており、その異様な緊張感が目を引く。エンディングでは、メアリー・ブレナンとのデュエット曲『YOU'RE THE ONE』(映画「サークル・オブ・フレンズ」挿入歌)が流れてきて、しんみりさせてくれるが、シェインと女性ボーカリストのデュエットは、どの曲も本当に素晴らしいということを再確認した次第。

 実は輸入版DVDで観たので、発言に関してはよくわからない部分も多かったが、奥様ビクトリアの発言が多めにフィーチャーされていて、愛憎の憎の部分もチラリと見えていたりする。酔っ払いのシェインと人生をともにするのだから、それだけに苦労も多いのだろうが、それを見つめたのが『FAIRYTALE OF NEW YORK』の歌詞みたいで味がある。シェインと女性たちの関わりが、この映画では大きなウェイトを占めているように思える。というわけで、ジャケは1987年リリース、『FAIRYTALE OF NEW YORK』のシングル盤。

 DVD借りっぱなしでスマン >taco.さん ポール・シムノンとの対談が特典映像で入っていたのが驚きでした。この人も老けた…。あ、それとジョニー・デップが酔っ払い役を演じ、シェインがシラフで、しかもデップを振った女性を射止めるという、どう見てもキャラが逆だろう…というビデオクリップ『THAT WOMAN'S GOT ME DRINKING』も本編中に登場。

taco.taco. 2005/10/07 10:02 DVD持ってるのに英語が解らず劇場公開を指折り数えて待ってる悲しさよ。

hannahanna 2005/10/07 19:42 いいジャケですね。ごめんなさい、話題的にさかのぼりますが、ディープスロート映画を知らなくても十分楽しんで聴いてます。かっこいいし、ちょっとけだるくて、ひなたのにおいが。70年代っていいなあとつくづく思います。この曲はどんなシーンで?なーんて想像しながら。

gakusgakus 2005/10/07 22:48 >taco.さん 劇場公開待ち遠しいっす。ワシも行きますよ。そういえばHMVでTシャツ付き前売り券が売られていました。
>hannaさん ディープスロートのサントラはソフトロックのアイテムとしても有名らしいです。ほとんどの曲は、延々と続くハードコアなシーンでの起用ではありますが…。