映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2005-11-16 救い難い

gakus2005-11-16

 カート・コバーンの死の直前の数日に発想を得て、「エレファント」のガス・ヴァン・サント監督が生み出した架空の物語「ラスト・デイズ」を観る。

 架空の物語とはいえ、ボーダーのセーターやサングラス、髪型など、主人公のロック・ミュージシャンはカートそのまんま。ブツブツと独り言を言いながら歩き回り、うつろな目をしてしゃがみこみ、スリップをまとってうなだれる。その姿は、もう別世界に往っちゃってるような雰囲気で、生ける屍と言っても過言ではない。

 彼の家には取り巻きにも似た仲間が何人か住んでいるが、この連中でさえ、もはやそっとしてあげることしかできない。観客がこの映画で唯一理解できるのは“誰も彼を救えなかった”ということだ。

 ニルヴァーナのファンであれば、カートの姿が自然と重なるだろうから、痛々しさを感じながら観ることができると思う。しかし、この映画では主人公は先述したとおり、登場した瞬間から“死んでいる”人だから感情移入などできるはずもない。そういう点ではイチゲンさんには厳しい映画かもしれない。

 主人公の仲間がレコード・プレイヤーでヴェルヴェット・アンダーグランドの『VENUS IN FURS』を聴くシーンがあり、劇中ではそれが大音量で響くが、ここで聴くとさすがに重い。葬送曲のようだ。

 ヴェルヴェッツのバナナは一度乗っけたので、今日のジャケは最近出た『SLIVER: THE BEST OF NIRVANA +3』。“ベスト"と名打っている割には去年出たレア曲BOXからの抜粋であるうえに、+3曲がクセモノで、いずれも未発表バージョン。こういう墓荒らし商売は、いいかげん止めてほしい。カートがどう思うかねえ…。

ラストデイズ [DVD]

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taco.taco. 2005/11/17 10:17 NIRVANAって結局活動期間が短かったわけで、当時の彼らの取材記事等は少ないんですね。そのせいかNIRVANAに関しては、この時代においても書き手側の空想が通用してしまうようです。去年出たBOXで現存してるものは全て収録したって言ってたような気がするけど…。

gakusgakus 2005/11/17 21:42 都合の悪いことを明らかにしたくない、という事情があるのではないか(カートはもちろん、コートニーにも)…などと邪推したくなっちゃいます。それはともかく、この調子だと毎年何か出すんだろうな…と。差し詰め、来年は『NEVER MIND』15周年EDITION』とか。

taco.taco. 2005/11/18 10:07 それでまた5年経過したら『NEVER MIND』20周年EDITION』だよね、きっと。

gakusgakus 2005/11/19 00:12 ゲフィンは最近、SONIC YOUTHのアルバムもデラックス・エディションで出してましたな。もうええっちゅうに。

taco.taco. 2005/11/19 11:17 ポール・ウェラーの「As Is Now」はもうデラックスエディションが出るのね。

gakusgakus 2005/11/19 11:27 12月に国内編集盤がDVD付で出るうえにと聞いたけど、『AS IS NOW』も出ますか。UK盤で買っちまいました…。さらにニュー・シングル、『スタンリーロード』の国内盤デラックスエディションも出るので、来月はウェラー関連の出費がデカそうです。