映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2006-02-14 V for Valentine

gakus2006-02-14

 …じゃなくて、「V・フォー・ヴェンデッタ」(4月公開)の話。ジョエル・シルバー製作の下でウォシャウスキー兄弟の脚本を映画化という「マトリックス」チーム再結集の近未来アクションで、徹底管理された独裁政治下のロンドンを舞台に、“V”と名乗る覆面姿の謎めいた反乱分子(ヒューゴ・ウィーヴィング。この人も「マトリックス」組ですね)の、革命に向けた1年間の行動を描いたもの。スキンヘッド姿が話題となったヒロイン、ナタリー・ポートマンは“V”と行動を共にすることになる女性役で、映画の語り手的な存在でもある。

 思想的な深みがないことや、テロリズムの肯定ともとられかねない破壊描写には非難の声が上がることも予想されるが、頭でっかちすぎたタイトルだけの「マトリックスレボリューションズ」になかったものが、ここにはある。革命という言葉を聴くとパンクの洗礼を受けた人間としてはむやみに高揚させられたりもするが、その“高揚”をエンターテインメントに昇華している点だ。“V”は確かに強引なところもあるが、彼の言う小難しいことはわからなくても、彼に続く人々の“世の中に不満がある”という単純な動機は理解できる。そこに熱くなったのは、ちょうど確定申告の計算をしていて“こんなに税金をとる世の中は間違ってる!”と思っていた矢先だったからかもしれませんが…。

 物語終了後の主要スタッフ・キャストのエンドクレジットにはローリング・ストーンズの『STREET FIGHTING MAN』が流れる。当時の学生運動に刺激をあたえたこのナンバーは、確かに攻撃的で響きそのものにもシャープさがある。が、実際には、有名になりすぎて反ベトナム戦争デモから締め出されたミック・ジャガーのボヤキ節(“貧乏人のガキにロックバンドで歌うこと以外に何ができる?眠たげなロンドンの街じゃ、暴徒はおよびじゃないって”)。そこまで考えると高揚に水を差されそうなので、ここはミックの歌を世間への挑発と受けとめたい。

 ジャケは国内盤シングル『ストリート・ファイティング・マン』。みなさん、メイクがいかしてます。

Vフォー・ヴェンデッタ 特別版 [DVD]

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hannahanna 2006/02/15 08:41 メイク、すごくイカしてますね(笑)。濃い絵。他については無学につき反応出来ず。税金、自分で計算されると怒りもひとしおでしょう?
我が家もまさに「血税」を抜き取られている感じです。

gakusgakus 2006/02/15 20:15 税制が変わったおかげて、ジワジワと首を絞められているような気分です。こうやって圧政は始まっていくのかも…と思ったり。