映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2006-07-06 しゃぶってもいいんです

gakus2006-07-06

 昨日に続いてTHE POLYPHONIC SPREEの話を。秋公開の「サムサッカー」では、ポリフォニック・スプリーの中心人物ティム・ディラフターが音楽を手がけているが、これがまんま彼らの音になっていて、ほのぼのと優しく情感を高めている。

 デザイナー、ミュージックビデオディレクターとしてソニック・ユースビースティ・ボーイズの作品に関わっているマイク・ミルズの初監督作となる「サムサッカー」は、親指しゃぶりのやめられない高校生の精神的な成長をユーモラスに描いた青春ドラマ。抗欝剤治療で指しゃぶりから脱却し、途端に活動的になったものの、薬を止めたらさらにひどくなり、イライラがつのる。そんなドタバタが温かい視線で描かれていて、ティム・ディラフターの音楽もぬくもりを感じさせる重要な要素となっている。

 当初、この映画の音楽はエリオット・スミスが担当することになっていたが、彼が自殺してしまったことでディラフターにお鉢が回ってきたとのこと。追悼の意をこめてスミスのナンバーが3曲ほど使用されている。そのうちの一曲『THIRTEEN』はビッグ・スターのカバーで、薬を止めた主人公が憧れの女の子とマリファナを吸いながらイチャつくシーンで印象的に使われていた。

 ジャケは、そのオリジナルの方。『THIRTEEN』収録、パワーポップ名盤といわれる、BIG STAR、1972年のアルバム『#1 Record』