映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2006-08-13 今日もユルい感じで

gakus2006-08-13

 ちょっと古い映画ではありますが、昨日からのビデオスルーのお笑いブラックムービーつながりで「最凶女装計画」(2004)の話を。

 誘拐の危険のある白人美人セレブ姉妹に扮装し、囮捜査に挑んだふたりの黒人男性FBI捜査官の奮闘劇。特殊メイクの力を借りて女装したとはいえ、どうみても美女に見えないんだけど、それでも周囲の人々はまったく気づかないというノンキな感じが絶妙で、好みの映画。捜査対象となるヒルトンだかオルセンだか忘れたが、この辺のセレブ姉妹をモデルにしているらしい(これはDVDの特典映像で監督が言及していたはずなので、気になる方はチェックしてみてください)。脚本と主演がショーンとマーロンのウェイアンズ兄弟、監督はその兄キーネン・アイボリー・ウェイアンズとくれば「最終絶叫計画」の布陣で、邦題もそこからついたと思われる。当然ノリもバカバカしい。

 昨今のブラック・ムービーの常で先端ヒップホップがたくさんフィーチャーされていたと記憶しているが、鮮明に印象に残っているのはやはりオールドスクールの方。主人公の捜査官コンビは女装捜査中、クラブでライバルのセレブ姉妹とダンス・バトルを演じることになるが、彼らのペア・ダンスでかかるのがRUN D.M.C.の『IT'S TRICKY』。ダンスというよりは文字通り“トリッキー”な見世物風振り付けでギャラリーは大ウケ。色気で勝るライバル姉妹の方がウケてもよさそうな…という気もするが、その辺もノンキなノリに任せて押し通してしまっているところがいいい。

 ジャケは1987年リリース、『IT'S TRICKY』のシングル盤。ご存知、THE KNACK『マイ・シャローナ』の回転数を遅めにしてベースにしているが、そのユルさも味。