映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2006-10-03 少年が大人になるとき…なのか!?

gakus2006-10-03

 「テキサス・チェーンソー」の続編「テキサス・チェーンソー・ビギニング」が11月に日本公開される。続編とはいえ、これはタイトルどおり前日談的内容で、田舎町の殺人鬼一家が凶行を開始するまでの物語が展開。レザーフェイスはどのようにしてチェーンソー初体験を成し遂げたのか? リー・アーメイふんする狂気の保安官がなぜ保安官になれたのか? アンクル・モンティはなぜ両脚を失ったのか?などなど、前作を見ていない人にはまったくどうでいもいいけれど、自分のようにDVDまで買っちゃうような人間には嬉しい裏話が詰め込まれている。

 時代背景は1969年、ベトナム戦争の真っ只中。ベトナム戦争から戻ってきた兄と、これからベトナムに出征するのだが本当はしたくない弟、それぞれの恋人の計4名が今回の標的となる。「テキサス・チェーンソー」の若者たちはLYNYRD SKYNYRDを聴いていたが、今回の4人の車でかかっているのはTHE IDES OF MARCHの『VEHICLE』。ホーンが重なった泥臭いファンク・ロックで、レイドバック感たっぷり。また、この前のシーン、彼らがモーテルでくつろいでる場面ではこの時代の定番、FREEの『ALL RIGHT NOW』がガンガン鳴っている。

 レザーフェイスがチェーンソーで出陣するとき、育ての親リー・アーメイは“少年が大人になるときがきた"と素っ頓狂なことを言って笑わせてくれるが、それまで子どものオモチャ的あつかいだったロックもこのころから購買層が上へと伸びてゆき、スタジアム・ロック化する。これもある意味、子どもが大人になったと言えなくもないよなあ…。

 ジャケはTHE IDES OF MARCH、1970年のファースト・アルバム『VEHICLE』。

テキサス・チェーンソー・ビギニング [DVD]

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悪魔の沼 デラックス・エディション [DVD]

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