映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2006-11-16 ティーンエイジ・モンスター

gakus2006-11-16

 今日もアニメの話。スティーブン・スピルバーグロバート・ゼメキスのプロデュースによる「モンスター・ハウス」(1月公開)は、幽霊屋敷の秘密に挑む少年ふたりと少女の冒険を描いたホラー・ファンタジー。ハロウィンの夜、暴走してしまいそうなこの屋敷の霊から子供たちを守ろうと、彼ら3人は霊の秘密を解き明かそうとするが、さてその真相は?

 メインストーリーとなる冒険話はもちろん、男の子たちの年齢的な描写もリアルで面白かった。男の子ふたりは12歳ぐらいで、ゴーストの存在を信じられる最後の時期。もうすぐゴーストより異性の方が気になる年齢であるのは、ヒロインの前では何かとかっこつけて“怖くないよ"的なポーズを見せたりすることも明らかで、このへんの甘酸っぱさに好感。ヒロインは少年たちに別れ際“よき思春期を!"なんて明るく声をかけているけれど、思春期そのものがモンスターに例えられることもあるし、このセリフはなんとなく残酷だよな…いや、むしろそんな残酷さがいいのですが。

 それはともかく、この映画のエンドクレジットは、SIOUXIE & THE BANSHEES『HOLLOWEEN』が使われていて驚いた。“Trick or treat"のリフもあるから歌詞的にはフィットするんだけど、ハリウッドのメジャー映画に、こんなポストパンク・ナンバーが使われるとは。「バットマン・リターンズ」のエンディングにもバンシーズは曲を提供していたが、あれはティム・バートンだからと何となく納得していたけれど、今回はさて誰の趣味だったのか…。そんなことを考えていると、この映画の持つなにげない残酷さも、ティム・バートン作品に近いのかな、という気がしてきた。

 ジャケはスージー&ザ・バンシーズ『HOLLOWEEN』を収めた1981年のアルバム『JUJU』。