映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2007-01-18 エロくないキス

gakus2007-01-18

 皇帝ペンギンの世界をユーモラスにミュージカル化したアニメーション『ハッピー・フィート』(3月公開)のお話。

 南極に棲む皇帝ペンギンは“心から湧き出る歌”で求愛する習性があり、美声のカップル(声はヒュー・ジャックマンと二コール・キッドマン)が結ばれ子供が生まれるが、この子供マンブル(声=イライジャ・ウッド)がとんでもなく音痴。歌が下手であることはこの世界的は致命的で、マンブルはタップダンスが得意なのだが、そんな才能もここではまったく役に立たず、“ペタペタするな!”と父に叱られる始末。それでもペタペタを止められず、群れを追われたマンブルは自分探しの冒険に出かけることになる…。単なるほのぼのアニメと思いきや、途中から人間界をも巻き込んだ物語に発展し、エコロジー的メッセージが投げかけられる。

 ともかく歌の見せ場は豊富で、ヒューと二コールのOZカップルが歌うプリンスの『KISS』とプレスリーの『HEARTBREAK HOTEL』のメドレーは冒頭の見せ場。最初にサントラでこれを聴いたときは、『KISS』のいかがわしい曲調に二コールの官能的なボーカルがハマッていて、エラくエロい感じだったが、ペンギンが歌っているのを見せられるとそんな空気も萎えてしまう。まあ、ファミリー・ムービーだからそれが当たり前なんだけど…。

 この他、マンブルに思いを寄せるメスのペンギン(声はブリタニー・マーフィ)が歌うQUEENの“えーぶりばでぃ、わしゃこけた〜"(曲名ド忘れ)が熱唱という感じで印象に残る。オリジナルの予告編で使われていたスティービー・ワンダーの『I WISH』や、ロビン・ウィリアムズが歌う『MY WAY』もしっかりフィーチャー。

 ジャケは1986年の全米ナンバーワン・ソング、PRINCE & THE REVOLUTION『KISS』のシングル盤。ちなみにこの映画では、プリンスの新曲『THE SONG OF THE HEART』がエンドクレジットでフィーチャーされていて、ペンギン軍団のかわいらしいタップとともに楽しめる。