映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2007-03-20 殺し屋のBGM

gakus2007-03-20

 『スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい』(5月公開)は、凝った設定の犯罪アクション。『NARC』で注目されるも『M:i:掘戮鮃瀏弔靴謄ャリアが危ぶまれたジョー・カーナハン監督が、しっかりいい仕事を見せてくれる。

 カジノのスターとなってギャングの世界に脚を踏み入れたマジシャンが、ヘマをしてFBIに逮捕され、司法取引で裏社会の大物を売ろうとする。そこで組織は、この男の心臓に100万ドルの懸賞金をかけ、これに釣られて名うての殺し屋たちが集まってくる…というストーリー。70年代の犯罪映画を観ているような粋なタッチ。とはいえバイオレンス色は濃いめで、R15指定を受けている。

 殺し屋たちの個性的な顔ぶれが面白く、前半で多彩な顔ぶれが紹介されるのだが、そこにBGMがそれぞれかぶさる。個人的にもっとも面白かったのは完璧にイカレているネオナチ3兄弟で、紹介シーンではMOTORHEAD『ACE OF SPADES』に乗って勢いよく登場。その後はデスメタルを車でガンガン鳴らしてベン・アフレックふんする保釈屋一派をマシンガンで掃射し、クライマックスではPRODIGY『FIRST WARNING』に乗せて警官隊と壮絶な銃撃戦を繰り広げる。もうひとり、拷問のプロという殺し屋もキャラ的に面白く、この人の紹介シーンではSTOOGESの『DOWN ON THE STREET』に乗って、逮捕された際に指紋を消すために指の表面を噛みちぎったという凄まじい過去が明かされる。この他、アリシア・キーズふんするセクシーな女殺し屋とレズっ気のある相棒も味のあるキャラ。

 ジャケはフジロックの出演も決定、気づけば新譜も出ていたSTOOGES、『DOWN ON THE STREET』収録、1970年のアルバム『FUN HOUSE』。