映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2007-05-07 絶叫祭り

gakus2007-05-07

 昨年11月19日のエントリーでちょこっと記したAFTER DARK HORROR FEST〜8 FILMS TO DIE FORなるアメリカの映画祭。若手から中堅まで気鋭の監督が腕を振るった新作ホラーを集め、昨秋全米で開催されたが、これが意外に好評だったらしい。企画上映ながら全米ボックス・オフィスの週末興行収入チャートにランクインしていたので、よほど面白い作品がそろっているのでは…と思い、いくつか向こうのDVDを購入して観てみたんだけど、確かに粒ぞろいでホラー・ファンには楽しめる作品ばかり。以下それらの感想をツラツラと。

★『UNREST』

 研修中の女性死体解剖医の周囲で起こる怪事件。原因は解剖実習で使用中の、南米から送られてきた女性の死体にあるらしい。この呪われた死体の謎を追い、ヒロインは奔走するが、周囲の人々が次々と変死し、さらに彼女自身にも危険が迫る…。病院という無機質な空気の舞台を活かし、凝ったライティングで恐怖をあおる作り。白い床に飛び散る鮮血、ホルマリン水槽でのパニックなどの威勢のいいビジュアルでグイグイ見せる。ジェシカ・アルバの弟がヒロインの研修仲間役で出演し、イカシた死に様を披露。

★『PENNY DREADFUL』

交通事故のトラウマによって車恐怖症となった少女が、担当の精神科医の運転でリハビリを兼ねてドライブに出発。その途中、無口で不気味なヒッチハイカーを拾ったことから、山道で立ち往生させられる。そのうえ、助けを呼びに行った精神科医が惨殺され、少女は車の中で長く恐ろしい夜を過ごすことに…。叫び声も届かない山奥での殺人鬼の凶行に、車恐怖症というサイコな要素が結びついた一編。正直、ちょっと中だるみするが、それでも車のガラスにしたたる鮮血のビジュアルや、エッチしているカップルが犠牲者になる定番的展開にニヤリ。『サランドラ』の怪優マイケル・ベリーマンがガソリンスタンドの店員役で顔を見せているのも嬉しい。

★『DARK RIDE』

 ワゴンで旅行中の大学生の男女5人プラス、女ヒッチハイカーが宿代を浮かすため、閉鎖された遊園地のアトラクション、ダーク・ライドに侵入。そこはかつて双子の姉妹が惨殺された、いわく付きの場所。そしてそこには今も精神を病んだ殺人鬼が潜んでいた…。『ハロウィン』のマイケルのようなシリアルキラーが登場する典型的スラッシャー・ムービーで、その手のものを求めるぶんにはまったく期待を裏切らない。殺人鬼が神出鬼没すぎるのはご愛嬌。斧で脳天まっぷたつや、フェラ中の女の子の首ポロリなどの残虐特殊メイクに心意気を感じる。一応、意外なオチあり。

 日本でも劇場公開して欲しいぞ…というわけで、明日は他の3本について記します。ジャケは『DARK RIDE』の男子学生の部屋で流れていたCADILLAC JONESなる米アトランタのバンド、「TILT」を収録した2003年のアルバム『JUNK IN THE TRUNK』。アシッド・ジャズっぽいグルーヴを奏でる、気になる人たち。こういう無名のアーティストを起用するあたりは低予算映画ならではで、音楽的にも勉強になる。

AFTER DARK HORROR FEST〜8 FILMS TO DIE FORの公式サイト

  http://www.horrorfestonline.com/index.html

追記

*『UNREST』は『屍体』の邦題でDVDリリース。

屍体 [DVD]

屍体 [DVD]

*『DARK RIDE』は『殺人遊園地』の邦題でDVDリリース。

殺人遊園地 [DVD]

殺人遊園地 [DVD]

*『PENNY DREADFUL』は『真夜中の同乗者』の邦題でDVDリリース。

真夜中の同乗者 [DVD]

真夜中の同乗者 [DVD]