映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2007-05-08 絶叫祭り2

gakus2007-05-08

 昨日に続いて、新作ホラー大集合の企画上映、AFTER DARK HORROR FEST〜8 FILMS TO DIE FORの作品レビューを。この映画祭については、昨日のエントリー、もしくは下記公式HPをご参照ください。

http://www.horrorfestonline.com/index.html

★『WICKED LITTLE THINGS』

 夫と死別した女性がふたりの娘を連れて山奥の一軒家に移住。かつて鉱山だったこの山では、炭鉱労働に従事していた子供たちが生き埋めになる惨事が起きていた。そんな子供たちの亡霊(劇中ではゾンビと呼ばれる)が夜な夜な現われてはシャベルやハンマーで町の人々を襲撃。母と娘たちの身にも危険が迫る。子供ゾンビ(といっても、襲われた者は単に死ぬだけで死霊化しない)の存在だけでかなり不気味で、こいつらが口の周りを血まみれにして人肉を食らう描写だけで結構インパクトがある。一家の末娘は少女ゾンビと親しくなるが、この娘、リメイク版『悪魔の棲む家』でも似たような役を演じていた。

★『THE HAMILTONS』

 両親の死以来、住居を転々としているハミルトン家の4人兄弟。ゲイの長男は親代わりとしての使命感に駆られ、弟たちの面倒を必死になってみている。その双子の弟と妹は自由奔放で大胆な性格。末っ子は高校生で両親の死以来、孤独をつのらせ登校拒否に。彼らの家の地下室には死体が転がり、女性が監禁されていて、猛獣らしき生き物が飼われている。驚くべき、この一家の正体は…? ビデオカメラで家族を追う、悩み多き末っ子の視点で展開する物語は、さながらホラー版『ザ・ロイヤルテネンバウムズ』といった感じ。直接的なグロを求めるホラー・ファンのウケは悪そうだが、個人的にはなかなか新鮮だった。ブッチャー・ブラザースなる新人監督の今後に期待。

★『THE GRAVEDANCERS』

亡き友人を悼んで墓前で酒を飲んだ上に、酔っ払って踊りまくった男女3人組。以来、彼らはそれぞれ、墓地に眠っていた邪悪な3体の霊に取りつかれる。超常現象に生活を脅かされ、命をも危険にさらす3人は呪いを解くために必死の行動に出るが…。この映画祭上映作の中では、もっともキャストが豪華で、主演は『プリズン・ブレイク』のリンカーン役でおなじみのドミニク・パーセル。『ニキータ』のチェキー・カリョが心霊博士役に。追い詰められる人々の心理を伝え圧迫感を覚えさせる作りは及第点。VFXに、もう少しお金をかけられれば…。

 この『THE GRAVEDANCERS』の墓場でのダンス・シーンで、ラジカセから流れてくるガレージ・ロックRAMONES~HEARTBREAKERS風でメチャクチャかっこいい。しかも歌のタイトルは「THOUGHT I WAS DEAD」だと。調べてみたらRICHMOND SLUTSなるサンフランシスコのバンドのナンバーで、2001年にリリースされた彼らの唯一のアルバムからのフィーチャー。ジャケはそのセルフタイトル・アルバムです。

追記

『THE GRAVEDANDERS』は『ディテンション』の邦題でDVDリリース。

『THE HAMILTONS』は『パニック・ゲーム』の邦題でDVDリリース。

パニック・ゲーム [DVD]

パニック・ゲーム [DVD]

『WICKED LITTLE THINGS』は『100年後…』の邦題でDVDリリース。