映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2007-09-05 オープン

gakus2007-09-05

 ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』をハリウッドでリメイクした『幸せのレシピ』(9月公開)は、肩の凝らないラブストーリーで好感が持てた。

 主人公はNYにあるレストランの女性シェフ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)で、料理に情熱を傾けるために周囲の人々と距離を置いて頑張り続けてきた女性。そのため友人も少なく、家に戻っても留守電が何も入っていないことはザラ。そんな彼女が亡くなった姉の娘(『リトル・ミス・サンシャイン』でオスカー候補となった子役アビゲイル・ブレスリン)を引きとることになるのだが、良い母親代わりになろうとここでも頑張り過ぎる。さらに厨房に副料理長(アーロン・エッカード)が新たにやってきたことで、自分の地位が脅かさると不安を抱くヒロイン。しかし、オペラの大好きで陽気なこの男との交流は、彼女の心を外へと開いていくことになる…といった具合に、肩に力が入りがちな女性の共感を誘うようなドラマに仕上がっている。

 キャサリンとエッカード、アビゲイルは、物語の後半で擬似家族のような雰囲気となって、一緒に外出したりするのだが、そのシーンでフィーチャーされるのがLIZ PHAIRの“COUNT ON MY LOVE"。それまで、こういうポップなナンバーはほとんど聴こえてこないのだが、それだけにこういう爽やかな曲がかかると解放感がある。女性の側から恋人への思いを歌った歌詞も、外向きになりつつあるヒロインの成長ぶりをうかがわせる。まあ、ベタと言えばベタなんだけど。

 ジャケは2005年リリース、リズ・フェアの5枚目のアルバムで、このナンバーを収録した『SOMEBODY'S MIRACLE』。

 ちなみにアーロン・エッカードは厨房でパバロッティを大音量でかけ、一緒に歌っているのだが、そのパバロッティさんがお亡くなりになれらた。ご冥福をお祈りします。

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