映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

メールは

こちら

はてなアンテナに追加→

2007-10-11 バカな死、楽しい生

gakus2007-10-11

 『ダーウィン・アワード』というコメディーが12月に日本公開される。タイトルはもちろん、もっとも馬鹿げた死に方をして劣悪な遺伝子を断ってくれた人物に贈られる、あの“ダーウィン賞”のことです。

 主人公はサンフランシスコ市警の優秀なプロファイラーだったが、血を見るのが苦手なためにクビになった刑事(お久しぶりのジョセフ・ファインズ)。分析能力を生かして保険会社の調査員となった彼は、ダーウィン賞受賞者に保険金を支払うことはない!とばかりに、バカな死に方をした被保険者の調査を担当する女性社員(これまたおヒサのウィノナ・ライダー)とともに全米中を駆け回る。几帳面なファインズと、奔放でマイペースなウィノナの取り合わせが絶妙。

 で、タイトルどおり、とにかくいろいろな“笑える死”が描かれるのだが、全部挙げるとキリがないので、ロケンローなネタをひとつだけ。メタリカのライブに行こうとしていたがチケットが手に入らなかったメタル野郎が、麻薬でラリッた勢いも手伝って会場の塀を乗り越えようとしたら、その下がガケで…あとは見てのお楽しみ。メタリカ自身もステージ上から、彼の死をしっかり見届けてしまう。

 ダーウィン賞に輝く被保険者を調査していくうちに、ウィノナがホロッとつぶやく“この人たち、バカだけど何だか楽しそう”というセリフがイイのだが、実際そのとおりで、映画はマヌケな死に方を笑うというより、むしろ生きている人間のおかしさに重点が置かれている。そういう意味では、見ていてトーキング・ヘッズのデビッド・バーンが監督した『トゥルー・ストーリー』を思い出した。そのトーキング・ヘッズからジェリー・ハリソンがバーのシーンで出演しており、Xのジョン・ドーとカウンターで酒を飲みながらダーウィン賞受賞者のバカさ加減を笑っていた。NYパンクとLAパンクの邂逅。

 ジャケはご存じ、BILLY JOELの1977年のアルバム『STRANGER』。主人公が“スローな曲は気持ちを落ち着かせる”と言って『PIANO MAN』のCDを取り出したら、流れてきたのはなぜかこのアルバムに収録されている“VIENNA”だった。意外に几帳面ではないのかもれない。ちなみにこのアルバムからは有名なタイトル曲も使用されている。

muramura 2007/10/15 12:55 シングルになったこともない名曲「VIENNA」がかかったときは、
ちょっと興奮しました。確かに「ピアノマンじゃねえよ!」と突っ込んではしまいましたが(笑)。あとビリー・ジョエルが、ある意味『ショーン・オブ・ザ・デッド』のダイアー・ストレイツみたいな扱いなのは、結局本国ではそういう認識なんでしょうね。しょうがねえなあ。

gakusgakus 2007/10/16 00:01 あー、muraさんに気を遣って書かないつもりだったのですが、自分で言っちゃいましたね(笑)。ウィノナ・ライダーも呆れ顔をしていましたが、童顔に騙されているだけで、本人はビリー・ジョエルをリアルタイムで聴いていたに違いありませんよ。