映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2007-10-25 she loves you

gakus2007-10-25

 9月8日のエントリーで紹介した、ビートルズ・ナンバーで固めたミュージカル『ACROSS THE UNIVERSE』を観る。

 舞台は1960年代のニューヨーク。リバプールからこの地にやってきた青年ジュード(ジム・スタージェス)が、ベトナム戦争で恋人を亡くした女子大生ルーシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)と恋におち、反戦運動にのにめりこみながら激動の時代を共に過ごすことになる。ビートルズのキャリアそのままに前半はラブソング中心で、後半はシリアスな内容の曲が多くなる。トータル30曲以上のフィーチャー。

 当然、主人公格のジュードとルーシーは歌う曲数は多い。基本的には、このふたりのかわいらしいラブストーリーで、監督がアート系のジュリー・テイモアだからといって構えてみる必要はない。物語より、むしろ映像面にアート風の味わいがあり、U2のボノ(“I AM THE WARLUS"を歌う)やエディ・イザード(“THE BENEFIT OF MR. KITE”)が登場するサイケデリック・シーンでは極彩色のポップアート節が炸裂する。

 ジュード&ルーシーと同じアパートに住む仲間たちの歌も多い。とりわけバンドをやってる女性ボーカリスト、セディ役の女優のボーカルは素晴らしく、ジャニス・ジョプリンをほうふつさせる歌いっぷり。彼女のバンドには黒人のギタリストが加入するのだが、この人のルックスはジミ・ヘンドリックス風。彼らがステージで奏でる“OH DARLING”は、なかなか緊迫感がある。また、このバンドはルーフトップ・セッションのパロディーを演じていたりして、ビートル・マニアをニヤリとさせる。

 フィナーレは“ALL YOU NEED IS LOVE"で、最初はベタだなあと思ったが、意外に粋な使われ方でした。ジャケは、その国内盤シングル。

追記

 『アクロス・ザ・ユニバース』の邦題で2008年8月日本公開。

Across the Universe (Dlx)

Across the Universe (Dlx)