君はTOO SHY

gakus2007-11-28

 ダスティン・ホフマンナタリー・ポートマン主演による『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』(2月公開)は、イマジネーションに富んだファンタジー。魔法で数多くのオモチャを生み出してきた玩具店のオーナー(ホフマン)も御歳243歳となって、ついに引退を決意。マネージャーを務めてきた23歳の娘(ポートマン)に店を譲り渡そうと、会計士まで呼んで財務整理をするのだが、このお嬢さんは自分に自信が持てず、尻込みしてしまう。さてさて、長年親しまれてきたオモチャ屋はどうなるか?

 この店には、周囲にうまく心を開けない少年が手伝いに来ていて、カタブツの会計士と心を通わせる、ちょっといいエピソードがある。窓越しに筆談で心を通わせる彼ら。この描写にかぶさるCAT STEVENSの「DON'T BE SHY」が実に、良い使われ方をしている。アコギとピアノの繊細なアレンジにスティーブンスのエモーショナルなボーカルが乗っかった素朴で飾らない曲調がマッチ。ギャグの多い映画なんだけど、このシーンだけは引き締まる。

 ちなみにエンディングはFLAMING LIPSのナンバーで、これもミドルテンポの深みのある曲。サントラにしか収録されてないのかな…。

 ジャケは、1984年リリース、CAT STEVENSkの編集盤『FOOTSTEPS INT HE DARK VOLUME 2』。裏ベスト的な内容ですな。