映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2007-12-03 燃えていた時代

gakus2007-12-03

 『チョコレート』『ネバーランド』のマーク・フォースター監督の新作『君のためなら千回でも』(2月公開)は、アカデミー賞の有力候補と見なされる力作。平和だった時代のアフガニスタンで幼少期を過ごす裕福な少年アミールと、その家に仕える召使いの少年ハッサンの友情の行方が描かれる。

 1970年代のアフガニスタンで、少年たちは主従という関係を超えて兄弟のように育つが、冬の伝統行事である凧あげ大会の日の事件によって、彼らの友情に亀裂が生じる。その後、アミールはソ連の侵攻によって父とともにアメリカに亡命し、大学を卒業して作家となるが、そんなある日、ハッサンに関係する、ある事件を知らされ…。胸のしこりとして残っていた過去に対する贖罪を、少年期のリアルな残酷さとともにドラマチックに描いた好編。政治的にヘビーな題材ではあるが、凧あげのシーンの開放感も手伝い、後味は意外にも爽やか。

 主人公アミールが米国の大学を卒業し、父とバーで祝杯を上げるシーンがあるが、その店内で流れているのがオーストラリアの社会派バンドで、米国でも成功したMIDNIGHT OILのヒット曲“BEDS ARE BURNING”。当時は自分も大学生だったが、こういう硬派なバンドを好んで聴いていたことを、ふと思い出した。オーストラリアのバンドということで異邦人感覚も含め、主人公の立場にフィットしるように思える。

 ジャケは、そのナンバーを含むミッドナイト・オイル、1987年のアルバム『DIESEL AND DUST』。長身でスキンヘッドのボーカリスト、ピーター・ギャレットはバンド活動の一方で、現在オーストラリアの国会議員としても奮闘中。つい先日、環境大臣に選出されたそうな。↓このベスト盤にも同曲が収録されている。

20.000 Watt

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