映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2008-08-07 死んでもストリップ

gakus2008-08-07

 『バイオハザード3』をはじめとする昨秋のゾンビ映画攻勢は壮観だったが、今年の秋もゾンビ映画が相次いで登場。『死霊のえじき』をリメイクした『デイ・オブ・ザ・デッド』は晩秋公開。その『死霊のえじき』を生んだゾンビ映画の大御所ジョージ・A・ロメロの新作『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』が11月に公開となる。そしてもう一本、美女ゾンビがストリップを繰り広げるバカ映画『ゾンビ・ストリッパーズ』が10月に日本公開される。

 近未来、軍が開発したウイルスによって兵士がゾンビ化する…というのはゾンビ映画にはありがちな導入部なんだけど、そのひとりがストリップ・バーに逃げ込み、ストリッパーのひとり(演じるは米ポルノ界の女王ジェナ・ジェイムソン)を噛んでしまった。そして彼女は誰よりもダイナミックなダンスを披露する売れっ子となり、彼女に憧れて同僚たちもゾンビになりたいと切望。しかし、ゾンビ・ストリッパーが増えるほど、噛まれて犠牲となる男性客も増える。店のオーナー(『エルム街の悪夢』のフレディ役でおなじみのロバート・イングランド)は営利主義者で、それでも店が繁盛するのであればと、ゾンビ・ストリッパーズを好きなようにさせておくのだが、それがやがて大惨事を引き起こす…。

 こんな具合に、なんともバカバカしてゾンビ・コメディーで、個人的には大歓迎。チープな感覚は音楽にも表われており、デトロイトのガレージロックの雄、THE DIRTBOMBSの"THUNDER IN THE SKY"が大音量で流れ、ストリッパーたちが踊り狂う。この猥雑な感雰囲気が、なんともいえずイイ感じ。

 ゾンビとなってもステージに踊り狂うのは生前の習性の名残かもしれないが、これは今秋のゾンビ映画にも通じるものがある。『デイ・オブ・ザ・デッド』では生前ベジタリアンだったゾンビが人間を襲わないという、ある意味斬新な設定に笑ってしまった。今後のゾンビ映画は"生前”がキーワードになるのかもしれない。

 ジャケはTHE DIRTBOMBS、"THUNDER IN THE SKY"収録、2003年のアルバム『DANGEROUS MAGICAL NOISE』。

おまけ:↓本国版トレーラー

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