映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2008-10-09 がんばれジェイソン

gakus2008-10-09

 晩秋の必見作のひとつに挙げたいほど面白い『バンク・ジョブ』(11月公開)は、実話に基づくイギリス映画で、1971年にロンドンで起きた銀行強盗事件を題材にした犯罪ドラマ。

 ジェイソン・ステイサムふんする主人公は、しがない中古車販売業者で借金に悩まされている。そんな彼が旧知の女性に持ちかけられた銀行強盗計画に乗り、仲間を集めて地下からトンネルを彫り、銀行の地階にある貸金庫からお宝をたんまりせしめる。ところが、そこに英王室のスキャンダルを暴く写真をはじめ、政治家の痴態やギャングの犯罪の証拠が紛れていたことから、ステイサムらは巨大な権力を敵に回すことになる…。『大脱走』を思わせる穴彫り描写や、権力に追い詰められる緊迫感は、犯罪ドラマはかくあるべしいいたいほどスリリング。そして何より、権力者の恥部を暴いたのが、そこらヘンにゴロゴロしているただのチンピラくずれの連中だったという事実が痛快。

 舞台が71年ということもあり、その時期のイギリスのヒット曲がフィーチャーされており、オープニングはT.REX”BANG A GONG(GET IT ON)"。ただし、この盗撮エピソードでは「1970年」というテロップが出るので、設定的にはフライング!?という気もしないでもないが、快調な出だしであることに間違いない。

 主人公が銀行強盗話を持ちかけられるストリップ・バーで鳴っているのがキンクスの”LOLA”。ローラという美女が実は"男”だった…というオチの曲だから、ここで踊っているストリッパーも実は男だったりして…などと思ったが真偽は不明。他にこの店ではウィルソン・ピケットの"IN THE MIDNIGHT HOUR"も流れてくる。

 ジャケはTHE KINKS"LOLA"のフランス盤7インチ、1971年リリース。当然だけど、皆若いなあ…。キンクスといえば、先日知って狂喜したのがCD6枚組のアンソロジー・ボックスのリリース。詳細はこちら→http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=20871