映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2008-12-15 天は二物を、与えない場合も…

gakus2008-12-15

 スーパースター、マドンナが映画監督業に進出! というわけで、その『ワンダーラスト』(1月公開)のお話。

 舞台はロンドン。ウクライナ移民でミュージシャン志望ののAK、バレリーナを目指すホリー、アフリカで奉仕活動をしようとしている薬局店員ジュリエットは、はきだめと呼ぶにふさわしいアパートで共同生活をおくっている。現実の厳しさに打ちのめされながらも、それぞれの夢に向かう3人。ひとりは夢をかなえ、ひとりは方向転換、そしてもうひとりはちょびっとだけ夢に前進する…。

 3人だけでなく、その周囲の人々の人間模様も描かれているのだが、皆が皆それなりのハッピーエンドを迎えるのは調子がよすぎて、ご都合主義と批判されてねしょうがない。もう少し説得力が欲しいところだが、とりあえずマドンナの”次”に期待。

 物語はAKの視点で展開するのだが、このキャラクターの飄々としたところに味がある。演じるのは、マドンナも大好きというジプシー・バンド、GOGOL BORDELLOのフロントマン、ユージン・ハッツ。マドンナのたっての希望で主演に抜擢されたが、確かに役者としても面白い存在で、ひょうきんなルックスともども印象に残る。ちなみにゴーゴル・ボルデロはクライマックスでライブを披露。これがなかなか格好いい。天から二物を与えられる人も、確かに存在するのである。

 ジャケは2007年リリース、GOGOL BORDELLO、現時点での最新アルバム『SUPER TARANTA!』。