映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2009-03-24 さらにモータウン

gakus2009-03-24

 昨日に続いてモータウン話。5月に公開されるロバート・ダウニーJr.、ジェイミー・フォックス共演の『路上のソリスト』でもモータウンのヒット曲が聴けた。

 LAタイムズの記者の実体験に基づいたシナリオを、『つぐない』のジョー・ライト監督が映画化した本作。ダウニーJr.ふんする記者が、名門ジュリアード音楽院出身であるにも関わらず路上のバイオリン弾きに身をやつしているホームレスのバイオリン弾き(フォックス)に興味を抱く。この男について記したコラムは大きな反響を呼び、記者は彼を現在の悲惨な境遇から救い出そうとするのだが…。

 映画が進むほど、フォックスふんするホームレスの男の過去がジワジワと明かされる。その中に、ジュリアード入学前、オンボロ・アパートの一室でチェロの練習に励んでいた少年時代のシーンで、階上の美容室で、TEMPTATIONS"I WANT A LOVE I CAN SEE"が聴こえてくる。まだ垢抜けていたなかった時期のモータウン・ナンバー。そのせいか、ダウタウンの雰囲気によく合う。

 もうひとつ、モータウンがらみで面白いなと思ったのは、ダウニーJr.とフォックスが最初に会話を交わす場面。”Mr.STEVIE WONDER"と書かれたフォックスのサンバイザーを見て、ダウニーは"スティーヴィー・ワンダーのファンか?”と声をかける。するとフォックスは”YOU ARE THE SUNSHINE OF MY LIFE"という曲名を挙げる。これに応えてダウニーは"SIGNED,SEALD DELIVER"を挙げる。一般的な黒人であれば、むしろダウニーが言ったファンキーな方の曲名を挙げるところだが、フォックスはむしろメロディアスでアレンジのシンプルな曲の方を挙げている。これはクラシック音楽に熱を入れているキャラクターの表れととれなくもない。

 ジャケはテンプテーションズ、"I WANT 〜”を収録した昨日紹介のモータウン最強コンピ・シリーズ『THE COMPLETE MOTOWN SINGLES』の第3弾、1963年編。