映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

メールは

こちら

はてなアンテナに追加→

2009-08-24 均等の難しさ

gakus2009-08-24

 『OBSESSED』(全米ナンバーワンヒット作にしてビヨンセ主演、でも日本ではDVDスルー決定…内容はコチラ)のアリ・ラーターも怖かったが、『The OC』のミーシャ・バートンも負けじとコワーいストーカー女を演じたサイコサスペンス『ウォッチャーズ』(9月公開)のお話。

 ハイスクール時代のアメフトのスターで大学に進学していた青年(マット・ロング)がクリスマスに併せて、恋人を連れて田舎町に帰郷。しかし、当時チアリーダーだった元恋人(ミーシャ・バートン)は今でも彼と恋人気どりで近づいてくる。当然、彼氏の方にしてみれば、すでに終わった恋で今は新しい恋人に夢中。しかしミーシャの恋心は、彼の現カノを拉致・監禁・暴行するという凶行に走らせる…。ヒロインの狂気はもちろんだが、地方の閉鎖的な空気と相まって、息詰まるようなサスペンスに。

 冒頭、泣きながら車を走らせているミーシャ・バートン。涙の訳は後に明らかになるが、ここでカー・ラジオから流れているのが21世紀のビーチ・ボーイズ・チルドレン、THE EXPLORERS CLUBの”DO YOU LOVE ME?”。”僕が君を愛しているように、君も僕を愛しているかい?”というフレーズは、本作のマットとミーシャの関係に対しては、何とも皮肉に響く。考えてみれば、ふたりの人間が完全に均等なバランスで愛し合うなんて不可能なんじゃないか…。それはともかく、皮肉ついでに、爽やかなハーモニーがこれまたミスマッチでイイ感じ。

 ジャケはTHE EXPLORERES CLUB、2008年リリースの『FREEDOM WIND』。ジャケもまんまですな。