アー・ユー・オッキー!?

gakus2009-10-28

 本日より公開される『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』は、マイケルが世を去る直前まで行っていたツアーのリハーサル映像をまとめたドキュメンタリー。生前最後の姿が見られる……という点がファンには嬉しいところ。

 "WANNA BE STARTIN' SOMETHIN'"のリハーサル風景で幕を開け、おなじみの曲が次々と繰り出される。ジャクソン5の大ヒット3曲メドレーにジャクソンズ時代の"SHAKE YOUR BODY"、そしてソロ黄金時代のナンバーと、キャリアを総括する選曲。90年代以降の曲は正直よく知らないのだが、それでも”あ、聴いたことあるな”と思わせる。それにマイケルは肉体の一挙一動が絵になるというか、人間ばなれしていてビジュアル的にも面白いから、自分のような特別な思い入れのない人間にも十分楽しめた。

 面白かったのは、ジャクソン5メドレーのリハでマイケルがバックのメンバーに、ちょっとキツい言い方で指示を出すんだけど、その際に”怒ってるんじゃない、愛だよ、エル・オー・ヴイ・イーだ”と付け加えるところ。この人なりの気遣いなんだろうけれど、言葉の意味のスケールがデカすぎるぞ。さすがマイケル!

 セットや振り付けを見ていると、このツアーが実現していたら、こんなステージになっていただろうなあというイマジネーションをも刺激する。ダンサーのオーディション風景や、ミュージシャンとのやりとり、バックで流す映像の撮影などの風景もあり、ステージのスケールは相当デカかったのだろう。当然スタッフの数も多く、見ていて”ツアーも実現せず、この人たちのギャラはどこから出るんだろう”と余計な心配をしてしまったが、もしかしてそのためにこの映画が作られたのか!?

 ジャケは1983年リリース、"BEAT IT"の国内盤シングル。この曲のリハでは、プロモビデオの”ケンカ仲裁→一緒にダンス”が再現されていた。