映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2010-02-10 生き急がなくていいんです

gakus2010-02-10

 人気作家ニック・ホーンビィの脚本に基づく『17歳の肖像』(4月公開)はイギリス製の青春映画。ホーンビィはアカデミー賞で脚色賞にノミネートされ、作品賞でも候補に挙がっているが、現実的に受賞に近いのは主演女優賞か。

 舞台は1961年のロンドン。成績優秀な女子高生ジェニーは、ある雨の日に車で送ってくれた年上の男性デビッド(ピーター・サースガード)に興味を抱く。やがて再会して恋心をつのらせ、デビッドもそれに応える。彼の手引きで大人の世界を満喫するジェニー。やがて彼女は志望校のオックスフォード大学を見学するため、デビッドやその友人たちと小旅行に出かけるが、そこで彼の意外な顔を目にすることに…。

 ヒロインの”青さ”をリアルにとらえているところがホーンビィらしさ。ティーンが大人の世界を覗き見て深入りし、痛手を負うという物語は目新しくはないが、みずみずしさは捨て難い魅力を放つ。ヒロイン、キャリー・マリガンは実際には24歳だが、10代の心情をナイーブに演じて存在感を見せつけた。とはいえ、彼女の演技が引き立つのは、サースガードや、カタブツの父親を演じるアルフレッド・モリーナ、理解ある女教師にふんしたオリヴィア・ウィリアムズらの好助演があることは見逃すべきではないと思う。

 エンドクレジットで流れるのはDUFFYの"SMOKE WITOUT FIRE"。オチに触れるので歌詞については述べないが、ヒイロンの心情を確実に代弁しており、強い印象を残す。ダフィーと言えば、『パイレーツ・ロック』のエンディングでも彼女の曲が聴けたのは記憶に奥に新しい。イギリス映画のトレンドか。

 ジャケはこの曲をカップリングしたシングル盤『RAIN ON YOUR PARADE』、2009年リリース。

 以下、余談。ピーター・サースガードは何気に今年のアカデミー賞キーパーソンだ。共演のマリガンはもちろん、妻のマギー・ギレンホールは助演女優賞にノミネート。他の候補者ではメリル・ストリープペネロペ・クルスヴェラ・ファーミガと共演経験あり。『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグローとは『K−19』で一緒に仕事をしている。今年最大のアゲチン!?

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