イージー・ライダーのバラッド

gakus2010-05-30

デニス・ホッパー死去。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/hollywood_stars/?1275158523

 歳をとればとるほど、自分にとってカリスマ的なポジションにいる人がどんどん亡くなっていくのは”順番”としてしょうがないことなので、ここしばらくは訃報について触れないようにしていたけれど、これは清志郎以来ガツンと来てしまった。

 以下、私的体験。学生時代にもっとも自分の生き方に影響をあたえたのが『イージー・ライダー』だった。好きなように生きていい。でもそれには責任が伴うし、それを許さない人間もいる……そんなことを教えてくれたのが、この映画だ。ジャック・ニコルソンのセリフ”彼らは君の背後にあるもの(=自由)を恐れる。金のために生きているヤツは自由になれない”はその後、何度となく自分に言い聞かせることになった。

 とにかく、ピーター・フォンダふんするキャプテン・アメリカデニス・ホッパーのビリーは若気が至り過ぎていた時期のヒーローだった。学生の頃、渋谷のパルコで行なわれたデニス・ホッパー映画祭に通い詰め、最終日の本人来日舞台挨拶の際には2時間前から並んだ。この頃ミュシージャン以外の人を目にして感激したのは、ホッパー以外ではアレン・ギンズバーグぐらいだ。卒論も『イージー・ライダー』ナシでは書けなかった。

 もちろん、今振り返ると、金のために生きていることがしばし見受けられる自分がいるし、ヤクの売人でなくても時にそれが必要であることもわかっている。ただ、こういうスピリットだけはなくしたくないもんだ…という自戒を込めて、今回は記してみました。多謝、そして合掌。

イージー・ライダー』よりも一般的には有名な”アヒルちゃん”だって、デニスは金のためじゃなく、喜んでやってたはずだぜ!