映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

メールは

こちら

はてなアンテナに追加→

2010-08-19 ガレージで会いましょう

gakus2010-08-19

 アメリカでは今ひとつヒットせず、『ミッション:インポッシブル』シリーズ最新作の製作を危うくしている…なんてウワサも聞こえてくるトム・クルーズ主演、キャメロン・ディアス共演のスパイ・アクション『ナイト・アンド・デイ』(10月公開)。興行的な結果はともかく、決してツマラない映画ではない。というか、むしろ楽しんで見てしまったぞ。

 キャメロンふんするヒロインは、空港で笑顔の魅力的なトムと出会い、機内で再会。ところがトムは命を狙われているらしいスパイで、気づけば機は制御を失い、不時着。ショックで気を失ったキャメロンが目覚めると、そこは自宅のベッドの上。そんな彼女の元にCIAエーシェントがやってきて、トムが危険極まりない存在であるという警告を発する。しかしトムはまたも彼女の前に姿を現わし、キャメロンは否応なしに大事件に巻き込まれ…。

 この手の現代を舞台にしたアクションは、今やリアリティ重視の傾向が強まっているが、本作はハリウッドのスクリューボールコメディのドラマツルギーに則った作り。したがって、ヒロインは恋にのぼせると回りが見えないほどポッーとして、慌てるとやかましいぐらいに騒ぐ漫画的なキャラとなる。これをテンポよく見せてくれるのだから、冷静に見ればバカらしい状況でも、冷静にさせる暇をあたえず気づけばポンポンと楽しんでいた…という感じ。

 トムが持っているケータイの着信音はKINGSMENの“LOUIE LOUIE”で、劇中で頻繁に聞けるのだから、誰もが脳裏にこびりつくはず。キャメロンにしても同様で、トムと別れた後に整備工場でかかっている懐メロ・ガレージロック専門局のラジオ放送で、これが聞こえてきたときにトムを思い出す。ジャケは、この前にかかっていたTHE SONICS“SHOT DOWN”を収めた1966年のアルバム『BOOM』。こういう専門局があるのはアメリカっぽくてイイねえ。

 もうひとつ、最近お約束となりつつある笑える80'Sネタ。物語が進むほど、トムがある画期的な発明をした若者を守ろうとしていることがわかるのだが、この科学の天才(演じるはポール・ダノ)は若いのになぜかホール&オーツのファン。トムから“HALL & OATES”と書かれたバッジをもらい、“ありがとう、クールだ!”と言うシーンに思わず吹き出した。

D

 ↑このトレーラーでかかるMUSEは、劇中では、やはり使われておらず。