映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2010-12-16 古くて新しい

gakus2010-12-16

 明日から公開される『トロン:レガシー』はディズニー製作の3Dデジタル・アドベンチャー。自分らの世代の映画ファンには『トロン』の28年ぶりの続編と言った方が、通りが良いはず。

 主人公は『トロン』でジェフ・ブリッジスが演じていた天才プログラマーの息子サム。デジタル企業を立ち上げて成功させた父が幼少の頃に失踪したことをトラウマに抱えており、若くして会社を継ぐも、身が入らず反抗的な日々を過ごしている。そんなある日、父が昔経営していたゲーセン跡に赴いた彼は、ひょんなことから父が組み立てたコンピューター・プログラム内に紛れ込んでしまう。このデジタル世界で彼を待っていたものは?

 今見直すとかなりちゃちぃ前作のCG描写も、今の技術ではさすがにビシッとキマっている。とりわけ、スティックから変型するライトサイクルの活躍は、前作のファンにも嬉しいのみならず、アクションの大きな見せ場として注目したいポイント。ストーリーは行き当たりばったりのビデオゲーム感覚に近いが、ビジュアルの賑やかさは、いかにもお正月映画らしい。

 音楽的な話題といえば、やはりダフト・パンクがスコアを手がけていることだろう。スピード感あふれるデジタル回路の世界の冒険の盛り上げに貢献している点は見逃せない。この人たち、デジタル世界のクラブ(コンピューター内のプログラムも、踊るし酒を飲むらしい)のシーンでDJブースにいるみたいだけど、なにぶん素顔を知らないから本人かどうかはわからない…。

 一方で世代的に、既製曲の方にときめいたりするのも事実で、サムが父親の閉鎖されたゲーセンを訪れ、電源を入れるやジュークボックスから鳴り響くジャーニーの“セパレイト・ウェイズ”に懐かしさを覚える。けっこう大音響で鳴るので産業ロック的大味さが際立っている感じ。続けてユーリズミックス“スウィート・ドリームス”が流れるが、これはどちらも1983年の全米ヒット曲。つまり、このころにこのゲーセンが閉鎖されたことがわかる。

 ジャケはJOURNEY、83年リリースのシングル盤『SEPARATE WAYS』国内盤シングル。このジャケも、今見るとなんだか気恥ずかしい。それはともかくジャーニー、話題のTVシリーズ『グリー』でも楽曲が歌われてプチ盛り上がりしている気配。

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