映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

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2011-10-05 恐怖、蛾男!

gakus2011-10-05

 カサビアンの新譜が出たからというワケではないだろうけれど、映画の中でも最近彼らの曲を、ちょくちょく耳にする。たとえば、今月公開されるジェイソソン・ステイサム主演の刑事アクション『ブリッツ』。

 ロンドンで警官を狙った連続殺人事件が発生。叩き上げの刑事(ステイサム)が、本庁から派遣されたエリートだがゲイゆえに白眼視されている新任の相棒(パディ・コンシダイン)とともに犯人を追う。この犯人の正体は劇中で早々に明かされ、さらに続くその犯行が並行して描かれる。この犯人、パーカとジャージ姿でチャリンコをこぎながら街を駆けるチンピラ風情だが見かけによらず切れ者で、大胆にもメディアに犯行を予告し、次々と警官を血祭りに上げる。一方のステイサムとコンシダイン、ラッドなタフガイと同性愛者では一見釣り合わないが、職務へのひたむきさに共鳴し、次第に信頼を築き上げていく。

 今回のステイサムは、ともすればスコットランドヤード版ダーティ・ハリーとも思われるほどの乱暴者で、冒頭いきなり車泥棒をボコりまくる。が、ハリー・キャラハンと異なるのは、警察機構へのニヒリズムとは無縁で、”刑事は俺の天職だ”と言い切るばかりか、上司に”クピにしたら何するかわからんぞ”と凄む。犯罪者も上層部をもビビらせる、恐ろしいまでに俺流の刑事。

 で、エンディングに流れるのがカサビアンの”JULIE AND THE MOTH MAN”。「囚人たちをかきわけて俺は進む〜サイコ野郎のラム酒のキス〜俺は蛾人間、服のままのお前を食らいたい」といった歌が流れてくるが、映画の文脈から判断すると、この暴力的な”蛾人間(MOTH MAN)”はステイサムふんする主人公と言って差し支えない。ちなみに”モス・マン”は1960年代に米ヴァージニア州に出没したとされる未確認生物で、現在では都市伝説的に語られている。リチャード・ギアが出ていた映画で、このUMAを題材にした映画がありましたね

 ジャケはKASABIANの新譜、『VELOCIRAPTOL!』。国内盤のボートラとして、この曲が収められている。

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