映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

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2011-12-28 SHINY UNHAPPY PEOPLE

gakus2011-12-28

 周囲の評価がやたらと高いDVDスルーのブラジル映画『エリート・スクワッド』。これが本当に面白い!

 ブラジル、リオデジャネイロのスラムを舞台に、警察の特殊部隊BOPEのドラッグ・ディーラーとの闘いを徹底したドキュメンタリー・タッチで描く本作。その隊長のモノローグに沿って展開し、ひとりの若い警官がBOPEの一員となるまでのドラマが繰り広げられる。汚職まみれの警察を抜け出し、ギャングをひたすら敵とみなすBOPEへ志願する若い警官マティアス。当初は理想を抱いていた彼も、『フルメタル・ジャケット』級のBOPE昇進までのシゴキを経験し、また正義と悪のグレイゾーンの広さの実態を知り、以前と同じではいられなくなる。

 『シティ・オブ・ゴッド』の壮絶さを、官憲の立場から描ききったと言っても良いと思う。なんでも、監督のジョゼ・パヂーリャは本作が認められ、ハリウッドで『ロボコップ』のリメイクを撮ることになったとか。こりゃあ、期待できるぞ!

 マティアスがBOPEに志願する警官(兼法学生)だった時期、彼は同じゼミの女子大生と学生たちによるパーティに出かけるが、そこで流れているのかR.E.M."SHINY HAPPY PEOPLE"。タイトルどおりのドアッパー・ソングは理想を抱きつつもドラッグもキメたいお気楽学生たちの気分を代弁してるが、マティアスはやがてそこでは生きられなくなるほどの絶望を味わう。そういう意味では、皮肉のキツい選曲。

 ジャケは先ごろリリースされたR.E.M.、"SHINY HAPPY PEOPLE"収録のベスト盤『PART LIES, PART HEART, PART TRUTH, PART GARBAGE 1982-2011』。このバンドの解散は、今年の一大事だったなあ…。本作のライナーによると、マイケル・スタイプは楽天的過ぎるこの曲をあまり気に入ってはいない模様。ギターのピーター・バックだけは”大好きな曲”と言ってます。

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↓続編もあり

muramura 2012/01/02 03:34 いやあ、劇場未公開ですけど自分的には2011年のベスト10入りっすよ。多くの人に観て欲しい!そして狂ったBOPEイズムを体感して欲しい!

gakusgakus 2012/01/02 17:18 今年も宜しくお願いします! 本当にコレは評判どおりでした。『ワイスピMM』もそうだけれど、リオは面白い映画を生む、今もっとも熱い街かもしれません。