がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

微妙だなぁ

元ネタは
僕らは技術力よりも第一印象で能力を判断されている/Tech総研
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001333


ぶっちゃけたところ。…微妙だなぁと。
初手。

今回は、エンジニアとそれ以外の職に就く200人にアンケート調査を行い、「出会ってからどの程度の接触期間で相手の仕事能力を判断していますか」という質問をぶつけてみた。

この中に「技術者と接触している非技術者(「派遣会社系の営業さん」とか)」が何割くらい含まれているのかなぁと。

また、エンジニアとそれ以外の人を分けて傾向を見ると、チェック項目にはかなり開きが見られ、エンジニアの場合はやはり「話の内容」で能力を判断する人が一番多く、逆にエンジニア以外は「目線」「髪形・服装」「話し方」という見た目での判断基準が上位に。

というのも正直こわい。というのも。

エンジニア同士では通用する技術的な会話が一般の人には通じず、会話以上に外見の要素が大きく影響するのは想像に難くない。エンジニアは自分が考えている以上に、見た目が与える影響を重視したほうがよさそうだ。

ここから。案外と容易に「見た目だけをきれいにして中身がない人間が増える可能性」が導き出されてもいいようなもんだが…そこに思考が行き着かないんだろうか?
もちろん「見た目に気を遣わない事」ってのは往々にして問題があったりもするんだけど。あくまでもそれは「間接的に相手を図る指針の一つ」でしかないはずなわけで。でもいつの間にか「外見しか見なくてもいいんだ」みたいにねじ曲がった瞬間から…色々とこわい事を考えてしまうです。


ちゅぎ。
POINT 1 まっすぐ目線を合わせているか。
えと…下手すると「邪眼」とか「魔眼」とか酷い事いわれるおいらとしては。この辺の、いわゆる「目力」で困った事はあんまりないので実感がわきません(苦笑
NHKアナウンサーさんにも一回、直接指導してもらったしなぁ(笑
まぁとはいえ。「相手の目を見据えて話をする」のは、基本とっても大切です。応用的には「目を見据えたりあえて外したり」の緩急が重要だったりもするのですが。


POINT 2 相手の立場に立った話し方が出来ているか
基本的には「ごくあたりまえ」。ただ。たまに「客だからと居丈高になる」とかされると…どう対応していいものやら悩む事もあるので(苦笑
あと一番困るのは「生兵法的な知識を振りかざされる事」かな。ええまぁ一回目はやんわりと間接的に、二回目は直線的且つ直接、ぶったぎりますがw


POINT 3 わかりやすい表現と論理的な回答をしているか
一見「正しく見える」文章なのですが。「わかりやすい」は、ちょっと真剣に考えなきゃいけない単語。んとね「小学1年生にフーリエ解析をわかりやすく簡単に説明して」といわれてできる人が果たしてどれくらいいるのだろうか、と。
でも「わかりやすい表現」って単語を雑に考えている人は「フーリエ解析とかいうものをちゃんと理解していればわかりやすく簡単に説明出来るんだろ?」とか脳天気な発言をぶちかましてくるです。
ゆえに。わかるためには「最低限必要な、ある程度の知識レベル」ってのがあるんです…ってのを理解せずに「無知なまま」言われると少々つろうござんす。
論理的な回答は当然以前の問題。


POINT 4 最低限の身だしなみを意識しているか
最低限をどこに置くのか、ってのも難しい話なんですがねぇ。ああ着物って楽だわそ〜ゆ〜時w
まぁ「会う前にシャワーくらい浴びようよ」とは思いますがね。…それを許してくれないスケジュールってのも散見されますが orz
ちなみに。そゆときに、スポーツジムに入ってると楽ざますっていう裏技も、多分、ありw


POINT 5 ビジネスマナーの基本! あいさつができているか
ビジネスいらないマナーってか基本以前の問題。ってか挨拶一つ出来ないってどゆことよ? まぁつい先日、その基本すら出来てない会社さんに伺ってはいましたがね(笑
っていうか…育ちというか祖母の躾の問題なのだと思うのですが。「挨拶をしない/できない」って人の神経とか心理とかが、正直、皆目検討つきません。
なので、ある意味ここについては考察する余地もなく「当然」。


で。最後。
素敵な肩書きがついている方の発言…なのはよいのですが。個人的には気になる部分も多々。

エンジニアの人に研修でいつも伝えていますが、初対面の相手は、あなたのことをテクニカルに何ができるのか判断しているわけではありません。

なんていうんだろ…それだけとはいいませんが。その部分って本質だし、尤も重要視されるべき部分なのでは?
っていうか「初対面である程度判定をしなきゃいけない人間がこの台詞を免罪符に“テクニカルになにができるかを判断できなくてもいい”とかってロジックになる」方への危惧のようがよっぽど以下略。

最初に判断するのはきわめて簡単、明るくて元気がいい人。その人が来ることでオフィスが明るくなれば歓迎されるし、暗くて元気がないと歓迎されない。つまりは影が濃いか薄いか、存在感があるかないか。それがまず大前提です。

大切ではあるけれども。それを「大前提」と言い切られてしまうと違和感があるなぁ、と。

IT業界は、昔ほどお客さんと信頼関係を築くのは簡単ではなくなりました。その理由のひとつに、ものが安くなって、お客さんに費やす時間が減ったからです。

…ん…なんかもう一つ「ピン」と来ない。お客さんに費やす時間、減りました?
大企業の上役さんとかの「週に2回は現場に来てたのに週1回に減った」とかそーゆーレイヤーの話なのかなぁ?
「IT業界」ってものごっつ大雑把なくくりをしてるからこの辺が判断できない。

費やす時間が短くなれば、信頼関係を築くのは難しくなる。信頼関係というのは、まず会う回数が多いこと、次に会っている時間が長いこと、さらにお互いプライベートにまで踏み込むことで強くなります。これはなにかに似てませんか?そう、恋愛や男女関係に似ている。恋愛においては、自然に相手に会いたいと思い、会う時間を増やそうとし、自分のことを知ってもらおうとする。大抵の場合、みんな普通にできていることなんです。

概ねYesだと思う。ただ、同じくらい「会う回数居る時間が長ければ長いほど、相手によっては嫌悪感が増す」ってのもあるので。
「あえない時間が〜 愛育てるのさ〜♪」って歌もありましたし。
この辺は「相手と自分との性格によって“ベストな一緒にいる時間”ってのは違うと思う」んですがどんなもんでしょ?
上述が純粋にtrueならそれこそ「開発終了まで寮で一緒に暮らす」とかが最適解になっちゃいますしねぇ。

では、なぜ仕事上で信頼関係を構築するのは難しいのか。それは、「仕事とプライベートは分けろ」と会社で教えられるから。だからみんな個人と仕事とを分けて、社内でもお客さんに対しても、プライベートにまで相手に踏み込まず、本当の意味で信頼関係を作らずに仕事をしている。親しくないのに仕事を成功させられるのは、驚くようなプロフェッショナルか天才と呼ばれる人くらいで、普通の人はうまくいきません。これが一番の根本で、一番大事なことです。

…わりと苦手な発想。仕事はある意味「利害関係の有無」が繋がるか繋がらないかの判断基準だし。プライベートはまた違う判断基準があるわけだし。
それを混ぜても、必ずしも幸運には見舞われないと思う。
というかこの手の発想って「オレもおまえも同じ人間」って発想が根幹になってそうでこわいんですが。

自分の行動習慣を変えてみることから始めよう
初対面でも人間が親しくなるには二つあり、まず出身地や趣味など相手との【共通項が多い】ということと、【驚くようなことがある】こと。例えば「エベレストに登った」など、強烈なインパクトを相手に与えれば「エベレストの○○さん」などとと印象が残ります。この二つを社内のマネジメント層やお客さんに対して、会って1〜2分の間にできる人は、初対面で信頼関係が構築できる人です。でも、それは簡単にできることではありません。

…ごめんそんな信頼関係いらにゃい。
仕事上でなら。一緒に仕事をしていくうちに、1mmづつ「あの人の仕事見てるけどすごいよね」っていう信頼が、雪が降り積もるようにゆっくりと、静かに積み上がっていくほうが好きだなぁ。…いやまぁ「要求に対する設計のインパクトで一撃で印象に残った」なんて事も0ではないですし、それはそれで嬉しいのですが。
少なくとも出身地とか趣味とか、仕事と関係ない部分で「信頼」されても…とおいらは思うです。


でまぁいつも思うのが。
おいらとしては。お仕事をする以上「そのお仕事にまつわるスキルを見て判断して欲しい」のですが。
判断するには、それなりの物差しが必要で。でも、大抵の、特に「技術者とかかわる非技術者(ぶっちゃけ営業さんとか)」が、そういった物差しを、呆れるくらいお見事に、全く持っていないのがやはり致命的なんじゃないんでしょうか?
或いは言い方を変えると「物差しを持ってないのに持とうともしない連中が自分たちにとって都合のよい物差しを技術者に押しつけてる」とかなんとか。


まぁそんな輩ばっかりってわけでもないんですがね。