がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

lule of runatic :「堕ちゆく世界」用のネタ

火は制御され、許可されたもの以外を燃やすことがなくなり、爆ぜることもなく、大光量によって人の目を傷めることもなくなった。
水は制御され、人々と大地と植物とを適切に潤わせるより多い量の水が、何かを押しつぶすことがなくなった。また水によって呼吸が害されることもなくなった。
風は制御され、ここちよく人を冷やし、包む以上の風が吹くことがなくなった。同じようにして、不快な香りはすべて駆逐され、適切な質、適切な濃度のよい香りだけが地上に残るようになった。
地は制御され、人々に常に、適切な量と質の大地の恵みを与え続けた。山は崩れることなく不動のままに存在し、大地は揺れることなく、あらゆる「悪しきもの」を無限に飲み込み浄化し、人々への恵みと変える力をもつようになった。


精霊王たちは「説得」され、彼らには「節度が身につき」、その力を「適切に制御する」ことによって。
人々の魔法文明はいやさかに栄えた。


火の王は海底の庭園に。
水の王は世界中の火山の底の宮殿に。
風の王は山脈の地中深い神殿に。
地の王は中空に漂う天空城に。


それぞれ、居をかまえた。
人々と精霊王たちとの、互いの幸せと平和を願って。