線維筋痛症情報

2007-01-14

[]毎日新聞の記事

 先月の毎日新聞で、事故と線維筋痛症因果関係裁判で認められた件の記事が出ていました。インターネットの新聞記事はだいたい2週間で消えてしまうので、転載しておこうと思います。

 もちろん線維筋痛症の原因はいまだ不明なのですが、患者の中に大きな怪我をした人が多いことも事実として存在します。私自身は大きな怪我をしたわけではないのですが、怪我が発病のトリガーの1つになっていることは客観的な事実であると考えています。発病のメカニズム医学的にまだ明らかでないので、もちろん因果関係を証明することはできません。今回の判決はそれらを踏まえた上で、被害者の立場で判決を導き出してくれています。線維筋痛症の認知について前進した判例なのではないかと思います。

以下、記事のコピーです



線維筋痛症:交通事故に起因、地裁が初判断−−山口・岩国支部、今年10月に

 交通事故後に全身が痛むようになり、「線維筋痛(せんいきんつう)症」と診断された男性(51)が「事故が原因だ」として、加害者らを相手取って治療費など4684万円余の支払いを求めた訴訟で、山口地裁岩国支部(寺元義人裁判官)が今年10月、「一応の因果関係が認められる」と528万円余の支払いを命じたことが分かった。患者団体などによると、事故との因果関係を認めた判決が明らかになったのは初めて。判決は1審で確定した。【渡辺暖】

 交通事故と発症を巡っては、脳脊髄(せきずい)液減少症(髄液漏れ)でも、しばしば争点となり、因果関係を認める地裁判決はこれまでに少なくとも2回出ている。

 線維筋痛症の発症の仕組みは未解明で、さまざまな説があり、裁判所の判断が注目された。判決は事故後の経緯を踏まえ、「特に頸椎(けいつい)外傷を受けた患者で発症率が高いことに照らせば、事故による頸椎捻挫(ねんざ)等と無関係に生じたとは考えがたい」と述べた。

 しかし、男性にも発症や症状が悪化した原因の一部があったとし、線維筋痛症に関する損害のうち25%に限って「事故に起因する」とした。

 男性は00年7月、車を運転中に追突された。翌日から首や腰の痛みが出て通院を続けた。5年後の昨年7月、初めて線維筋痛症と診断された。

 裁判で加害者側は「事故で線維筋痛症になる仕組みが明らかでない。原因としてウイルス感染化学物質過敏など多くの説がある。因果関係が立証されていない」と主張。男性の弁護士は「裁判官は、事故と発症との関係が医学的に完全には証明できなくても、被害者保護の観点から判決を導き出してくれた」と評価している。

 ◇国内推定200万人、認知度は低く

 事故後に線維筋痛症と診断された患者が直面している問題は脳脊髄液減少症(髄液漏れ)を巡って明らかになっている問題と共通点が少なくない。

 線維筋痛症の患者は、厚生労働省研究班の疫学調査によると国内に推定200万人いるとされる。だが、欧米に比べて医師たちの間で認知度が低く、患者が診断されるまでかなりの時間を要する傾向にある。勝訴した男性は裁判を始めてから詳しい医師に出会った。

 男性の主治医は「私の患者の約3分の1が交通事故後に発症している」と指摘。患者団体「線維筋痛症友の会」の橋本裕子代表は「加害者や損保会社がなかなか治療費を認めてくれない。患者は裁判をする体力に自信がなかったり、医師の協力が得られず、泣き寝入りしている。勝訴判決は大きな朗報」と話している。

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 ■ことば

 ◇線維筋痛症

 全身に痛みがあるのに画像検査や血液検査では異常が見つからないのが特徴。診断基準は「3カ月以上、体の広範囲で痛みがあり、触診をして、所定の18カ所のうち11カ所以上で痛みがある」とされている。原因は、外傷のほか、ウイルス感染化学物質過敏、不眠、食物アレルギー、自律神経異常などの多くの説がある。

毎日新聞 2006年12月17日 東京朝刊


2006-08-14

[]NHKが放送したCFSの誤認報道に思うこと

どーもgaloaです。久しぶりの更新です。最近更新してなかったのは、忙しかったのと、ネタ切れの2つです。単なる一患者が得られる情報って少ないですよね。出しきっちゃって更新できませんでした。


さて、8月8日にNHKのニュース9でとり上げられた慢性疲労症候群(CFS)の内容が、CFS患者系(?)のblogで話題になっています。慢性疲労症候群はFMSに類似していて、関係の深い病気であることが知られています。CFSも依然としてマイナーな病気なので、マスコミにとり上げられたことは喜ばしいことだと思うのですが、とり上げられ方に問題があったようです。詳しくは、まとまったblogがあるので、ここでは言及しません。以下を参照してください。


・KEEP ON HOPIN'では冷静に解説されています。

http://dodowild.cocolog-nifty.com/keeponhopin/2006/08/nhk_9_336e.html

・memo.blogでは、リンクが網羅されています。

http://d.hatena.ne.jp/cfs/20060812

http://d.hatena.ne.jp/cfs/20060813


今回の騒動の原因としては、NHKの取材不足や勉強不足などが上げられると思います。誤解をまねく言動を話す医者がいたことも事実です。CFS患者としては、NHKを非難したいところでしょう。ところで視点を替えてみると、CFSに関する情報源は整備されているとはいいがたい状況があると思います。理解しやすい情報源や、十分担保された情報源を非専門家が得るのは大変です。NHKばかりを責めるわけにはいけません。


さて、情報源の整理は第一に、医者や大学や国の責任だと思います。しかし残念な事に現在のところあまり期待できません。ですが、我々のような患者にも、貢献できることがあると私は思います。患者はCFSやFMSなどの病気について、症状の内容などは医者以上に病気に詳しいはずです。また、現在はインターネット上で仲間を見つければ、意見を交換しあうことで情報を洗練化していくことも可能です。マスコミの不甲斐なさを嘆く以外にも、やれることはありそうです。


そのような中、既に活動を進めている人もいるようです。wikipediaの記事にCFSの項が8月11日に登場しました。そう、今までCFSは無かったみたいなんですよ。ちなみにFMSについては、(8月15日現在)依然wikipediaに無い様です。これらは、皆の知恵を出し合えばきっとすばらしい病気の紹介が作れると思います。皆様のご活躍を期待します。え、お前が作れって?まあ、おいおいね。

wikipediaCFS

http://ja.wikipedia.org/wiki/CFS


おまけ。

米のwikipediaにはCFSもFMSも充実した記事があります。ご参考にしていただければと思います。

CFS

http://en.wikipedia.org/wiki/Chronic_fatigue_syndrome

・FMS

http://en.wikipedia.org/wiki/Fibromyalgia_Syndrome

2006-01-02

[]ヨガ太極拳


 FMS関係のblogをたどって、筋肉を鍛える事の重要性が書いているサイトを見ていたのですが、ここでもヨガ太極拳が取上げられていました。

 私も以前、赤筋を鍛えて基礎代謝アップという記事の中でヨガ太極拳が良いという話を取上げています。このときのソースは2chでした。最も、2chのソースがこれだったのかもしれませんが。

 一般的な運動と同列にヨガ太極拳が取上げられています。このことは、多くの人がこの2つのおかげで改善したということでしょうか。米は日本より線維筋痛症について進んでいるでしょうから、信憑性もそれなりにある情報だと思います。

 日本でヨガ太極拳はどうしたらやる事が出来るんですかね。身近にやられているものなのでしょうか?宗教色がありそうで、私は敬遠してしまっています。

2005-12-31

[]ストレスでまた痛くなった

 更新してなくてすみません。来年は、週1回くらいのペースで更新して行きたいと思っています。ただし、3月までは忙しいので月1回くらいにしておきます。

 ここ2ヵ月位の間、仕事その他で忙しかったのですが、その中で興味深い事象がありました。自分の症状のことなんですが、ほぼ治ったと思っていた線維筋痛症の痛みが復活してしまいました。ストレスが特にきつかった日々が、やっぱり痛さも強かったように思います。ちょっとショックでした。

 思い起こせば今年の前半はそれなりにずっと痛く、朝起きたときのこわばりもずっとありました。夏くらいに病名を知り、運動等でかなり改善してました。寝汗やこわばり等も無くなり、自分でも直ったと思っていました。

 それが最近の忙しい生活により、痛みが復活してしまいました。こわばりもちょとあります。ストレスが病気の原因であると半ば証明した形になります。幸いな事に、以前ほどの超強烈な疲労感はないので、仕事をすることは出来ています。頭もそれなりにはっきりしています。

 最近、仕事の負荷の軽減とともに症状も良くなってきました。しかし今回の件でストレスとの連動がかなり証明されてしまったので、今後も同じようなことが続くと思うと、がっかりです。健康なうちにどれだけストレス耐性をつけるかがカギになりそうです。しかし、ストレス耐性って、どうすればつくものなんですかね?とりあえずさぼりがちだった筋トレ続けます。

2005-11-28

[]本当は怖い家庭の医学、見ました(その2)

TV放送も結構いろいろな感想が出ました。

”友達が線維筋痛症になりました”のblogで問題点についてまとめています。

http://fmsgirl.blog35.fc2.com/blog-entry-18.html

それに対し、私の個人的な意見を書いてみます。

ストレスだけが原因じゃない

これは、プレゼンの手法の1つとして良いのではないかと思います。ストレスが原因の1つであるというのは事実ですし、印象付ける方法としては悪くありません。問題があるとすれば、”心の病を恥じる日本の文化”に重なってしまうことでしょう。患者の無念は理解できますが、ここは正確さよりも印象付ける方をとっても良いのではと思います。まあこんな事を言えるのは、自分の発症理由がストレス(推定)だからかもしれません。


原因がたくさんあることは私も以前書いて(引用して)います。

http://d.hatena.ne.jp/galoa/20051007/1128431274

ご参照ください。

厚生労働省に病気として認められてなくて、保険も効かない

これは問題だと思います。しかし、きわめて扱いにくい問題だと思います。対応が遅れていることを大々的に宣伝すると、国だけでなく医者や製薬会社も叩かれかねません。下に詳しく書きます。

・発病から3年以内に治療すれば回復する可能性が高い病気、というのは説明が不足している

これは前に書いた記事

http://d.hatena.ne.jp/galoa/20051122/1132664590

を引用してくれていました。


さて、患者が不満を持つ放送内容になってしまった理由について、私も自分なりに考えてみました。あくまで想像です。

  • 治療する手段が無いと放送すると、医者が無能であるという印象を与えかねない。
  • 効く薬がほとんど無く、開発も遅れている(日本ではやってない?)というのは製薬会社も恥ずかしい
  • 1900年代初頭から知られてい病気が治療できないとなると、この100年何をやってたの?と批判されかねない。
  • 治療法が無いというふうに放送すると、患者が病院に来なくなる。→医者が稼げないだけでなく、患者も適切な知識を得る機会を無くしかねない。

私は上記のことがもし事実であっても、非難したいわけではありません。(私の脳内での批判ですから、あくまで事実と仮定してのことです。)現在の医療で対応できない病気であっても、我々の頼れるのはやっぱり医者であり、製薬会社であり、国であると思います。これらの方々には、ぜひ現状の問題を早く認識してもらい、研究を進めて欲しいと期待します。それにはやっぱり病気の知名度が上がる事だと思います。


今回の番組では、不満が無いわけではありません。しかし、医者にすら知られていない病気であることに注目して放映してくれました。それだけでも高く評価できると思います。この放送を見たマスコミが、また違う番組で取上げてくれるようになることを期待します。

#効果的な薬が作れるなら、製薬会社にとってもビジネスチャンスです。

#なにせ、潜在患者200万人ですから。

2005-11-26

[]なぜ繊維筋痛症ではなく線維筋痛症と呼ぶのか?

線維筋痛症”という病名を始めて見た人はまず間違いなく、“繊維筋痛症”の間違いではないのか?もしくは線維と繊維は違うのか?と考えると思います。


なぜ“繊維”を“線維”というのか。そのいきさつを調べてみました。解剖学が元らしいのですが、医学用語では“繊維”のことを“線維”と書くそうです。意味は“繊維”も“線維”も同じなのですが、“繊”よりも“線”のほうが書きやすいからら“線”になったということです。


思ったのですが、現在はパソコンで変換しますので書きやすさは関係ありません。むしろ思い切って馴染みやすい“繊維筋痛症”に名前を変更すべきかもしれませんね。でも、古い文献との整合性を考えると、名前の変更は難しいのかもしれません。


私の個人的な希望としては、“線維筋痛症”や“繊維筋痛症”でなく、この病気にはもっとふさわしい名前を付けてくれたらいいなと思います。“線維筋痛症”という名前はなんか筋肉痛みたいな名前で、病気自体が軽く見られてしまいそうです。筋という字が入っていますが、筋肉が痛いわけではありません。もっと的確にこの病気を表した言葉に変更できないのでしょうか。

以前、

http://d.hatena.ne.jp/galoa/20051006/1128431273

に掲載しましたが、この病気にはいろんな呼び名がある(あった?)ようです。どれも的確に病気を表していないと思います。だれかいい呼び名を考えてくれませんかね?

2005-11-23

[]線維筋痛症より繊維筋痛症の方が多かった

昨日のTV”本当は怖い家庭の医学”で線維筋痛症の放送が終わった

11:00から1時間の検索ワードを記録しているサイトがありました。

検索サイトは、@niftyのモノのようです。以下の通り。

http://here.cocolog-nifty.com/blog/2005/11/_20051122_b676.html

@nifty@search瞬!ワード(http://www.nifty.com/search/shun/)

2005/11/22 22:00〜2005/11/22 23:00 の 瞬!ワード

1位 戸田菜穂 松井秀喜

2位 繊維筋痛症

3位 グラチャン

4位 株

5位 鬼嫁日記

6位 レミオロメン

7位 平井堅

8位 沢尻エリカ

9位 線維筋痛症

10位 ライフカード

やられました。

そうです。

知らない人がこの病気を検索するとき、”線維”筋痛症ではなく、

”繊維”筋痛症と検索するのです。それにしても、本家の”線維”が

9位で、間違った”繊維”が2位とは。想定外でした。

しかし私もこの病名を知ったときは、ワープロ変換ミスだと思ったので、

あまり文句は言えません。

どちらにしろ、Googleで検索してもこのサイトは上位には来ないので、

あんまり関係ないでしょう(涙)

一応この日のために頑張ってサイトを整理してきたので残念です。